20代OLの私が”旅行”ではなく”旅”をする理由。大切な事は自分の中にいつもある

女性の一人旅が流行っていますが、実際に1人旅とグループ旅行は何がちがうんだろう?一人で行って何が変わるの?と思う方もいるのではないでしょうか。

今回は10か国以上を旅と旅行をしてきた20代OLの私が、”旅”と”旅行”の違い、20代OLだからこそ行きたい一人旅の理由をお伝えしていきます!

”旅”と”旅行”の違いって?

一見同じように見える”旅”と”旅行”ですが、多くの人がこの2つの言葉の違いを模索しています。
行く場所の距離が遠いと”旅”近いと”旅行”
やる事や行程が決まっていないのが”旅”で決まっているのが”旅行”
何かに挑戦する事が”旅”で楽しむのが”旅行”
人それぞれ定義はあるし、どれが正しくてどれが間違っているという事もありません。年齢や性別によって”旅”と”旅行”の境目に対する思いも違うのが当然です。


では、20代OLの私が思う”旅”と”旅行”の違いとは何でしょう。
それは【人】と【意識】に関する違いです。


例えば学校の催しとしていく旅行を”旅”とは呼びませんし、仲良しグループでワイワイ行く事もグループ”旅行”と言いますよね。
人が何人かいて、どこに行くかよりも誰と行くかが優先される場合”旅行”になります。そして、その場所で自分が何を思うかよりも相手とどんな感情を共有できるかが優先された場合も”旅行”となります。

私は今までに10か国以上、国内も入れれば50都市以上を旅・旅行してきました。子供の頃や、学生のころはもちろん旅行が中心です。友達や家族と一緒にいろいろな体験をして絆を深める事が楽しかったのを覚えています。ですが、20歳を過ぎて初めて一人旅をしてからは、”旅”の虜になりました。
googlemapを広げてどこに行くかを決めて、旅の中で自分の心と対話する。それが”旅”の醍醐味であると感じています。


その時その時の、気持ちや置かれている環境で行きたい場所は違ってきます。その気持ちに正直にしたがって行きたい場所を決め、自分の感情と向き合いしっかりと味わう。そうする事で、モヤモヤと悩んでいた答えが自分の中から現れるのです。いつだって答えは自分の中にあります。googleで検索しても、あなたが本当に探している答えは見つかりません。

ひとり旅をするとどうなるの?ひとり旅をすると身につく3つの能力

ひとり旅をする女性ってなんだか自立していて、かっこいいイメージがありますよね。旅は自分と向き合って、心を成長させてくれるだけではなく普段の生活や仕事の場でも自分の能力を開花させ成長させてくれます。ここでは、ひとり旅をするとどういった能力が身に付きやすくなるかをご紹介します。

1、スケジューリング能力

旅行に行くときは、誰かが幹事になって率先して計画を立ててくれるかもしれません。家族と行くのであれば、ただついていけばいいって事もありますよね。

ひとり旅では、すべての役割を自分で果たさなければなりません。どこに何でいつどうやって。失敗するのも、成功するのも自分次第。
その代わり、たくさんの事を学んで身に着ける事ができます。

例えばスケジューリング能力。
計画を立てて実行する能力だけではなく、飛行機や列車の時間を調べて、混雑具合を予想して「じゃ、これぐらい前につけば大丈夫かな?」と考えられるようになります。
1人なので自分のペースで時間を自由に使えるので、やりたい事を詰め込む為の1日の時間の使い方も自然と考える力も身に付きます。

また、海外では日本とは全く違う祝日や時間が流れています。
日本と同じだと思って言ったら大失敗なんて事もあります。
ヨーロッパでは日曜日にはお店が開いていない事もあります。
日本であれば日曜日は書き入れ時。お休みなんてありえないですよね。
最近では観光客向けに開いているお店も増えているようですが、ヨーロッパでは日曜日の朝はミサに行きます。そして家族との時間を楽しみます。
それを知らずに日曜日に観光の予定を立ててしまうと結局何もできずに終わってしまいます。

私はかなりのスケジューリングマスターです(笑)タスク管理が得意で、会社ではその能力を見込まれチームリーダーに抜擢されるなど旅の中で培った能力がしっかりと仕事でも生かされています。

2、問題解決能力

ツアー旅行に行けば、何かトラブルがあってもツアー会社が解決してくれたり誰かが何もしなくても助けてくれる事が多いでしょう。
しかしひとり旅ではまず自分が問題と向き合い解決しなければいけません。ひとり旅ではトラブルがつきものです。

例えば、初めて行く場所のトランジット(飛行機の乗換)。
私はバリに初めてひとり旅に行ったとき、途中の乗換の空港で間違えて外に出てしまったことがあります。
アジアの空港は日本の様にしっかりとしたところでない事が多い為外に出てもまた中に戻ってくる事は出来ましたが危うく飛行機に乗れなくなってしまう所でした。

それから、行く場所は前もって下情報を調べるようになりました。また、ヨーロッパでは電車が時間通りに電光掲示板に表示されている通りのホームに来ない事がほとんどです。
ぼーっと待っているといつの間にか電車が来てしまう事も多々あります。自分の準備不足でトラブルが発生してしまう事もありました。
早朝の列車に乗る為に急いでスーツケースを転がして歩いていた所、突然スーツケースが開いてしまい閉じなくなってしまい中身が出てきてしまうという問題が起きた事がありました。
急いでいるのに突然壊れてしまったスーツケース。
早朝で人もいないし、お店も開いていない…かなり焦りました。
半べそになりながらスーツケースのパッキングを路上でし直し、どうにかしまり列車には間に合いましたが、その後カバンを買う事になってしまいました。旅をひとりでしていると、準備の大切さを痛感します。

もちろん失敗した経験も旅の思い出ではあります。ですが、せっかくの旅なので楽しい思い出が多い方が良いですよね。

3、異文化間コミュニケーション能力

海外に行くと、日本では全く通用しない様な文化と出合う事ができます。私が衝撃を受けたのは、電車の中で座席の上に靴のママ体育座りをする人達です。

日本であれば、「靴を脱ぎなさい!」と小さいころから散々しつけられる事ですよね。
ですが、靴を脱がずに座席に足を置くのが当たり前の文化の国もあるのです。
多少「お行儀悪い」という認識はあるようですが、とくに周りも嫌な顔ひとつしている様子はなく私だけが唖然としている状況でした。
ひとり旅をして、周りの様子をうかがえる余裕を持っているとたくさんの文化に触れる事ができ心の許容範囲が広がります。
心が広くなると言ってもいいでしょ。
同じ文化圏に住んでいると、自分が知っている常識が万人に通用すると思ってしまいます。海外に行くと、自分が思っている常識はただの「意見」に過ぎないという事を気づかされます。
「なんでこの人はこんなに常識知らずなの?」とイライラしてしまう事も、旅をして多くの文化を知る事で「私とは文化が違う人。意見が違う人がいるのは当たり前なんだ。」と理解できるようになります。
自分自身の心がイライラしなくなり穏やかになるだけではなく、人間関係もスムーズになりコミュニケーションが円滑になります。


Life is jorner 旅を楽しもう♥旅から得られる大切な3つの気づき

自分探しのひとり旅、傷心の旅など、何となく平常の心でない時にするのがひとり旅のイメージがありますよね。インドに行ったら人生変わったとか、フランスで運命の人に出会ったとか、時にはドラマチックな非日常が旅の中には待っているかもしれません。


ただし、一人でぼーっと旅をしていても自分が見つかるわけもないし何となく過ごしていても人生は変わりません。旅の中での経験や出会いを自分の中にどう落とし込めるかで旅の質は変わってきます。

日常は実は宝物だと気づく

ひとり旅をしていると、ふと寂しくなる事があります。私はヨーロッパをひとりで列車で周遊した経験があります。
寝台列車に揺られてウィーンからイタリアに行く旅路で夜の静かな景色を見ながらふとパートナーの事をすごく愛おしい気持ちになった事がありました。この景色を一緒に見れたらなぁ。とか、今一緒にいたらこんな話ができただろうなぁ。というところから、あの時もっと優しくしてできたらよかった、これからの事もちゃんと考えていきたいと彼がいる事で私の日常は満たされていると気づく事ができました。


それだけではなく、帰る家がある事・自分の事を理解して心を許してしゃべれる友達がいる事・なんの不便もなく同じ文化の人と同じ文化でコミュニケーションを取れる事、すべてが恵まれていて素晴らしい事なのだと思えるようになります。日々が宝物だと思えると、心は本当に豊になります。「あれもない、これもない」の思考から、「私にはこんなにある!」の思考に変わるとそれこそ人生が変わります。

意外と自分でなんでもできる♪と気づく


日本で普通にOLとして生活していると、「できない事」にフォーカスしてしまう事が多いです。ですが旅をしていると「できる事」にフォーカスする事が多くなります。

ひとりで列車に乗る事ができた!自分の要望を外国語で伝える事ができた!など普段の生活ではどうってことない事でも海外で経験すると「できた!」と自信になるのです。そういう体験を繰り返すうちに自分の中の「できない」というマインドブロックが消えていきます。

「できない」思考から「どうすればできるか」と考えられるようになるのです。できない理由を考えるより、できるようにするにはどうしたらいいかを考える方が心はポジティブになって前進できます。

年齢は制限ではないと気づく

女性は20代の内が花と言います。25歳までに結婚できないと売れ残りとか、日本だと女性は年齢を重ねるごとに価値がないような表現をされるときがあります。
そして女性たち自身も、歳を重ねるとできない制限がかかると勘違いしています。海外の人々はその歳にしかできない楽しみ方を知っています。

それは制限のかかった「できない」ではなく、その年代でしかこれ以上楽しめない!という「できない」です。例えば、ヨーロッパのおじいちゃんおばあちゃんはものすごくおしゃれでファッションを楽しんでいます。

たくさんの経験をして自分に合ったものをばっちり知ったうえで着こなすファッションは自信がにじみ出ていてさらにかっこよくエレガントに見えます。

女性は30歳からが魅力的と思う文化の男性も多くいます。ちょっとぐらいシワがあったほうが色気があるとか女性らしいと思われているのです。
若いうちに経験をする事はとても大事です。
ですが、それを若くなければできない事と考えないでください。
20代の内に経験して、30代ではさらにその経験を磨き上げて40代、50代でアウトプットして生きながら人生を楽しめばいいのです。


”旅”の中では本当にたくさんの出会いと経験があります。もちろんトラブルも多発しますが、それでも私はひとり旅がやめられません。次のお休みは思い切ってひとり旅に出てみませんか?


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