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VR(仮想現実)メタバース麻雀について

割引あり

VR麻雀イベントまでの話

麻雀のハードル

正直、麻雀はハードルが高いです。

まずはルール。これはどんなテーブルゲームにも付き物ですが、使うカードや札、牌の種類をまず覚えてからどんな順番で進行しどんな役でどうすれば勝ちとなるか。やろうという気概があってもすべての役や牌の言い方を覚えるのは多少なり時間がかかります。

次に打つ人です。麻雀は1人では成り立ちません。昔から麻雀牌やテーブルセットは売られており麻雀は「誰にでも」「(大体)どこでも」できる環境はありましたが、自分以外に麻雀を打てる人間を2~3人探してこないといけないのも事実です。これが麻雀一番の難所と言っても過言ではありません。人とのコミュニケーションがあってこその麻雀だと思いますが、一人では解決できない問題です。
この二つ目、この人を集めるハードルに対して昔から「雀荘」というお店、システムが頼りになっていた・・・と私は考えています。
打つ場所と道具を提供し「打ちたい人が集まる場所」が雀荘です。
これで問題は解決です。

…しかし初心者には雀荘のハードルも高いのも事実。(私のような)出不精かつコミュニケーション苦手でゆとり教育世代の人間にとっては知らないお店に行くのは結構なMPを消費する。。。のです。
近年は雀荘でなくともインターネットを通じてゲーセン、家庭用ゲーム機やスマホなど人と麻雀ができる場所が格段に増えつつあります。(家を出なくてもいい、最高!!)結局はこの「打つ場所と道具が提供され打ちたい人が集まる場所」が「自分以外の人が必要」に対してのアプローチになると思います。

ソフトウエアを通しての麻雀は1つ目のハードルである「ルールを覚えること」に対して役の補助表示、符計算の自動化、鳴きタイミングの表示などハードルへのアプローチにも可能になります。
つまりソフトウエアで行う麻雀(=ソフト麻雀)は麻雀へのハードルを大きく減らしより簡単に麻雀というゲームに参加しやすくなるのです。
実際いろいろ要因あるとは思いますが麻雀人口増えましたよね。
スマホで気軽に麻雀できますもの、今。

しかしこのソフト麻雀は本来の麻雀からハードルを下げたものの1つ大切な要素を取りこぼしていると思いませんか?
そう!コミュニケーションです!
麻雀を行いながら交わされる「どうでもいい会話」「くだらない話」がないのです。これがさみしい。人と顔を合わせる雀荘ではこういった余計なものが楽しい要因の1つになり得たと思いますが無駄をそぎ落としハードルを下げた昨今のソフト麻雀にはこの余計な要素が少なく、テーブルゲームの醍醐味を失ってしまっています。


仮想空間

毎年訪れるVR元年やメタバース黎明期には大多数の投資家も消費者も飽き飽き、コロナ禍も去ろうとして残っているのは投資家の残飯に釣られた魚、もしくは本気で遊んでいる変態だと思います。
私は2021年に暇を持て余した末にVRChatに飛び込みました。VRChatはひと言で言うと「VRSNS」です。アバターになり自分で好きなワールドへ行き、そこにいる人と会話する。ワールドギミックで遊ぶもヨシ、綺麗なワールドで写真を撮るもヨシ、アバターを自分好みに改変するもヨシ。自由です。
そこで麻雀ができるワールドに出会いました。

酔っ払いながら友人たちとやった人生初のVR麻雀(2022/2/6_00:20くらい)
他人の〇玉を勝手に賭けたり象の鼻に勝手にモザイクかけたり外野のヤジがうるさかったり…
でもめちゃくちゃ面白くてずっと笑ってたコロナ禍の麻雀


身体は自宅で飲酒中、でも視界はゴブリンや象(?)と下ネタや雑談で盛り上がって麻雀を打つことができました。ソフト麻雀が取りこぼしていた「余計なもの」がそこにはありました。ただ1位を目指す麻雀ではなくコミュニケーションを挟んだ大事な時間。そこからは麻雀ワールドを転々とし友人を夜な夜な麻雀を打つ夜が続きました。


ハードルへの意識と”八連荘”

夜な夜なVRで麻雀を打ったり身内で麻雀大会をやったりしていた最中に2つの出会いがありました。

友人たちと麻雀をやる中である問題が出ました。
雀卓が潤沢なワールドがないのです。
ちょうどワールドを作っていたこともあり自分が作ろうか迷っていたところFujisawaさんに「8卓くらい置いて作っちゃえばいいじゃん【八連荘】とか名前にしてさ」と言われました。そう、なけりゃ作ればいいのかと。これが1つめ。

またある晩、麻雀を打っていたところ友人に挨拶しに来られた方が「VRで麻雀打ちたかったけど周りに打てるフレンドいなくて。。。自分も打ちたい」と言われたのを聞いて自分以外に人を集めるハードルに気がつきました。これが2つ目。

きっかけになった挨拶に来てその後フレンドになったVRで麻雀打ちたかった方
いろいろ癖とアクの強いエピソードを数多くお持ちだがそれはまた別のお話


VRChatにはsuzukiさんが作られた麻雀アセットがあり、雀荘を模したワールドや雀卓が置かれたワールドも数多くあります。つまり打つ場所と道具は提供されています。しかし肝心の「打ちたい人が集まる場所」は少ないなと感じました。

VRChatのコミュニティは大小さまざまなhub=結節点が数多くあります、いろいろな人が複数のhubに所属しており、いくつものhubが人で繋がっています。ここに麻雀のhubがあってもいいなと思いイベントを思いつきました。
Bar八連荘というVR麻雀イベントが出来上がりました。
(技術的にはそう簡単にはいかず、、、Fujisawaさんには尽力して頂きました。私はエンジニアですがハードの方なのでソフトわからず。。。一人では無理でした。本当に感謝しております。ありがとうございます。)


VR(メタバース)麻雀で必要とされているもの

そんなこんなでこの2年ちょっと、VR麻雀イベントを主催してきました。
そこで必要とされているものを個人的に分析、研究してみました。
VRでの麻雀イベントを毎週9時間、2年程度やっていての話になります。他に例がない、そこそこ貴重な話になると思います。(自画自賛)
お金払ってちょ

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