見出し画像

『ハート・トゥ・アート』 ――もう一度!

#0001 【日記更新】(2024年3月6日)

『ハート・トゥ・アート』の活動日記を更新。ここでは部分的に抜粋。

新宿「ギャラリー絵夢」小原義也さんの個展について、「うそうそ時に逢いましょう」第二弾(富士栄秀也さん/nakedvoiceと直江実樹さん/短波ラジオ)のお二人によるパフォーマンス)、『タイランド・ビエンナーレ・チェンライ 2023-2024』などを簡単に。



新宿「ギャラリー絵夢」小原義也さんの個展

小原義也さんの個展。新宿「ギャラリー絵夢」にて。ギャラリー空間を包み込むように飾られた大作。100号クラスが全部で11枚。作品に囲まれた中で頭に浮かんでくる言葉は、「瑞々しさ」「濁りがない透明感」「純度の高さ」など。そして、作品を見ているうちに「若々しさとはなんだ?」「進化とはどういうことだ?」と自問自答している自分。

あれこれ考えて行き着いたのは、進化ではなく変化しているのではないかということ。変化することは若さの証明でもあるし、瑞々しさにも通じる。

では、どう変化しているのか? 作品から感じられる透明感や純度の高さについてさらに向き合ってみる。ふと、頭に浮かんだのが『2001年宇宙の旅』のラストシーン。ボーマン船長がスターチャイルドになるような感覚。

「ああ、そうか」、ここで自分なりに腑に落ちた。話がガラリと変わってしまうが、昨年11月に南青山のストークスさんのグループ展「CONTEXT」の感想で 「輪シリーズ」とはどういう想いでタイトルをつけているのだろうか、と書いていたことを思い出した。→ https://www.heart-to-art.net/BLOG/art-exhibit2023-1101-context2023#i-2

小原さんにとって「輪転」とは、きっと「輪廻」のことなのだろう。

誠実に抽象画の世界を深め、純化させていく。そしてスターチャイルドへと転生し、さらなる新しさを求めて抽象画人生の旅を続けていく。小原さんは輪廻転生のように作家人生を続けてこられたのではないか。

展示会場には60年ほど前からの記録がまとめられたスクラップアルバムが3冊。いままでの作品の変化を垣間見ることで、小原さんは抽象画の修行僧ではないか、という想いを強くした。いや、修行僧というと生真面目すぎるか。ならば抽象画の冒険家と言い換えることができそうだ。

展示詳細
小原義也卒寿記念展
https://www.moliere.co.jp/galerie/2024/oharayoshiya.html



うそうそ時に逢いましょう」第二弾

下北沢ピカイチ(世田谷区北沢 https://r.goope.jp/pikaichi/)で行われるシリーズ企画「うそうそ時に逢いましょう」の第二弾。富士栄秀也さん(nakedvoice)と直江実樹さん(短波ラジオ)のお二人によるパフォーマンスで、13時〜・15時〜の2回公演(入場料2000円+1ドリンクオーダー)。2023年8月に学生の家(新宿区百人町 http://gakuie.com/)で行われた第二弾。前回は深谷正子さんをゲストに迎えて行われ、大好評だった。私も堪能した。直江実樹さんの短波ラジオは昭和の人間なら親和性が高いサウンド。「ああ、なるほどね。そういうことね!」と納得できるはず。短波ラジオのチューニングサウンドは奇妙で、不可思議で、魅惑的で、見えない世界を可視化させてくれる。ベリカード欲しさに世界中のラジオ局の放送を探し求めた人ならばわかるはず。反対に「え? なに? ラジオ?」といった感じでサウンドがイメージできない人は、行ってみる価値アリ

イベント詳細
「うそうそ時に逢いましょう」第二弾 直江実樹+富士栄秀也
https://www.facebook.com/events/1337200916955745



タイランド・ビエンナーレ・チェンライ 2023-2024

現在、タイでは『タイランド・ビエンナーレ・チェンライ 2023-2024』が行われている。今回で第3回目。目的はタイの現代美術界の発展促進で、コンセプトは「オープンワールド」。開催場所はチェンマイに隣接しているタイ最北端の地チェンライ県。ラオスおよびミャンマー(ビルマ)に接しているエリアでもある。

イベント詳細
タイランド・ビエンナーレ・チェンライ 2023-2024公式サイト
https://www.thailandbiennale.org/



上記の内容は下記ブログより抜粋



『ハート・トゥ・アート』 X(旧ツイッター)
『ハート・トゥ・アート』facebookページ


ハート・トゥ・アートは2000年春。高円寺の公共施設などで行われたアートのフリーマーケットが原点となる活動。紆余曲折ありながら現在に至る。
『ハート・トゥ・アート』公式サイト

ちなみにタイトルの「――もう一度!」は、小林多喜二『蟹工船』での最後の一文。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?