貝木泥舟

『創作は恥ずかしいものだし、それに夢も恥ずかしいものだ。それは仕方がない。当たり前のことだ。』

恋物語

創作が恥ずかしいのは、それがほとんどの場合、もっぱら自分のためのものだからだと思う。独り言をお昼の校内放送で流す、とかマジックミラー号でオナニー、みたいな。

言い訳できないから。

夢が恥ずかしいのはこれとは理由が違うと思う。それは単に、離れているからだと思う。つまり、現実とか現在地と。

将来の夢は公務員になることです。

将来の夢は漫画家になることです。

将来の夢は火星で火星人お断りのバーを経営することです。

この三つで一番恥ずかしいのは真ん中だと思う。一つ目は実現可能性が高いし、道筋も明確で、決まっている。三つ目は実現可能性はほとんどなく、道筋は不明瞭だ(というか妄言だ)。

二つ目は実現可能性が中くらいで、道筋は多様だ。

夢の恥ずかしさ=(本気度−実現可能性)^2+(1−道筋の数)

はい、ここ、テストに出ますよ。

誰でもなく自分のために書いてるってことを、常に忘れないで、気持ち悪さと恥ずかしさを引き受けねばならない。

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