不可解を振り返える

花譜の1stワンマンライブ不可解、もう一ヶ月経ってしまいましたがすばらしかったですね。不可解の映像がリターンで帰ってくるまでまもなくとなったわけですが、改めて1度見たフレッシュな感想を残すために今、パソコンに向かって文字を打っています。(書いてる途中でちょうどメールが着て映像届いてしまったんですけどね。投稿するタイミングとしてはちょうどいい)2度、3度と見て分かるすばらしさがあると思いますが、やはり最初の印象というものは大事にしたいのでココはひとつ収めておこうかなと思いました。

1曲1曲の感想をまとめるのもいいかもしれませんが、それは何度も見返した後にでも出来ると思いますし、今思うことをまとめます。だらだら書いても分かりづらいので言及したい項目をピックアップして感じたことをまとめたいと思います。
メタ的な表現やネタバレを含みますので苦手な方はご注意願います

やりたいことをすべて詰め込んだライブ

花譜が好きな歌、大量の新規オリジナル曲凝った映像演出、生バンド演奏、グッズ販売による寄付金...これでもかというくらい何でもやるライブだったと思います。

何かプロジェクトを成し遂げるとき、やりたいことは別の課題としてやるべきことが発生することが多いと思います。やりたいことを成すにはやるべきことが立ちはだかります。しかし、今回のライブはわれわれ見る人が求めるもの(やるべきこと)が彼らの作りたいものと一致したという風に思っています。完全に想像していたものを超えるコレが見たかったんだというものが出てきました。やるべきこととやりたいことが一致したときクリエイターの最大限の力が発揮されるのだなと思いました。

みんなで作り上げる不可解

今回のライブは、みんなで作り上げるライブと銘を打たれていましたがそのとおりであると実感できましたね。

音楽や映像を生み出すクリエイターはもちろん、クラウドファンディングによるパトロンの募集、また、ライブ会場のみならず映画館やカラオケボックス、youtubeliveなどのさまざまなプラットフォームでのライブ参加が可能でありました。会場での携帯端末の使用も許可されまして#花譜不可解で見ている人の感想などを見ることも出来ましたよね。

この事件を目撃することでひとつの世界を創る共犯者に誰もがなれる、そんな一体感を感じられました。

この瞬間だけの作品

花譜が15歳という今、xR技術が発達中の今、バーチャルyoutuberという存在が認識され始めた今、あらゆるタイミングが重なる瞬間にこの不可解はありました。しかし、これが3年前だったら?3年後だったら?と思うと今回のようには行かなかったのかなと思います。

あらゆることが偶然か必然か、重なったからこそその挑戦に価値を感じましたし、今しか出来ない表現に立ち会えたことに感動しました。

花譜という存在の再確認、昇華

花譜は手段として選ばれたバーチャルyoutuberというかたちをとっています。顔を出せない、東京からちょっと離れたところにすんでいるなどさまざまな事情を抱えた中で手に入れた手段です。

言わば逆境ともいえるこの状況を逆手に、ライブでは彼女にしか出来ない世界観を作り出していたと思います。

自分は、最初彼女の歌声を聞いたとき、バーチャルyoutuberの枠に収めておくのはもったいない、アーティストとしてみておきたいという気持ちもありました。しかし、時間を経ていくごとにその気持ちは変わっていき、不可解を見た後は彼女はあの存在でなければならないと思うようになりました。ある種、あらゆるクリエイティブ精神が生み出す、アーティストともバーチャルyoutuberとも遠い存在、新たな概念なってきているとも思います。何かを表現するための新しい可能性というものを感じました。

これからも、新たな可能性を見出し作り出していくそんな存在でいて欲しいと思います。

好きが生み出した奇跡

花譜という運営が見つけ出したたった一つの才能が、多くのクリエイターを動かし、多くの聴衆をひきつけコレだけ大きなことをなしとげてしまう様を目撃しました。たった一人の歌声から始まり、好きという感情が生み出す莫大な熱意は計り知れないですね。

ただただ好き、理由は分からないけど気持ちは動かされるそんな感情に身を任せ、聞かなきゃ見なきゃ、何かしなければと思い立たされるような気がします。

そんな不可解な感情を体現するかのようなライブでした。

つまるところ

メッチャ楽しかったです。
技術、戦略、願望、時代が複雑に絡み合ってできた奇跡を感じました。
しかし、まだまだプロローグの終わりらしいですからコレからが楽しみです。
これからも花譜を好きでいつづけようと思える、もっと好きになれる、未来が楽しみになる、そんなイベントでした。

(書き足りないけど言葉にならん)