私の空と日常
変わらない風景と変わらない日常。
冴えない毎日と眩しい空の光。
いつだって幸せはあなたの手の中にある。
雨上がりの草木にかかるキラキラした雫も、
その瞬間に香る雨の匂いも、
太陽の暖かい光に包まれたこの景色も、
全部、全部、宝物だ。
気が付かないほどに私達は未来を想像して、過去に遡って、今日を逃している。
夜に輝く星を見て、あなたは何を思う?
心は、何を感じる?
ありったけの空気を吸い込んで、吐いて、手を目一杯に伸ばして、足を一歩踏み出して、生きる。生きていく。歩んでいく。
何も変わらないその一瞬が、目を開けば何かが動き出す。そんな予感がする。
何一つ大切なものを零さぬように、手から溢れてしまわぬように、大事にそっと抱えてゆく。
私達は、抱えきれないほどの喜びを、温もりを、そして綻びを、ゆっくりと撒いていく。時には拾い集めていく。誰かが何かを見失わぬようにと願いながら。
この世界は、毎日は、どうしたって過ぎてゆく時間と共に幸せの種や残酷な種を置いてゆく。
私達が生きるスパイスが、散らばっている。
何者にもならなくていい。
焦らなくていい。
あなたはあなたの、私は私の、
虹色に輝く温もりのその一瞬を、
それだけは溢さずに生きてゆけばいい。
私も、あなたも、自分に必死にしがみついて全力で生きて欲しい。その人間味の出たがむしゃらな生き様が、一瞬を彩っていくから。
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