故障かな?と思ったら

補聴器を使っていると音が聞こえなくなることがあると思います。
故障かな?と思う前に以下の事を試してみてください。

1 電池(充電)切れ

すごく単純な理由ですが、壊れたと言って来店されるお客様で割と多く見かけます。
補聴器は電池(充電)が切れる前にお知らせの音が鳴るようになっています。しかしお知らせの音の音量が小さいと、聞こえなかったり気づけなかったりします。お知らせ音の音量は大きくしたり小さくしたり設定が出来るので、聞こえにくい方や聞いたこと無いという方は販売店で調整してもらいましょう。当然ですが、お知らせ音は補聴器を装着している時に聞こえます。補聴器の電源が入ったまま机などに置いておくと、その間にお知らせの音が出ていることもありますのでご注意ください。
また新しい電池を交換しても音が聞こえない、という場合もあります。稀に何百・何千個に一つ初期不良の電池が紛れていることもありますので、再度新しい電池に交換すると問題なく聞こえるという場合もあります。


2 汚れ詰まり

補聴器本体には問題なく、音が出る音口部分に汚れや湿気が溜まることで音が止まってしまうパターンです。購入店のアフターサービスで補聴器の掃除を無料でやってくれるところが大半だと思いますが、仕事が忙しく営業時間内に行くことができない等の理由で店舗へ行くことができない方は、ご自分で掃除をしてみることをお勧めします。

~耳あな型補聴器の場合~
音口の部分にフィルターという小さな部品が付いています。外部からの汚れや汗・湿気などを本体内部に届かないようにする役割があります。フィルターは各メーカーや仕様によって種類が変わりますが、白、赤、青色の物が一般的かと思います。補聴器の付属品として交換用フィルターがあると思いますので、説明書を見ながら交換してみましょう。
ただし音口部分がチューブになっている仕様では、チューブ内にスプリングフィルターという金属のバネが入っていることもあります。これに関してはご自身で取り出すことが難しいため販売店に頼むのが無難かと思われます。

~耳かけ型補聴器の場合~
耳かけ型補聴器は昔ながらの補聴器と言えばわかりやすいでしょうか。
耳かけ型補聴器は本体からチューブあり、先に耳栓やイヤモールドが付いていると思います。一番多いのがチューブ内に結露や汗が溜まり音が止まるパターンです。チューブは引っ張れば抜ける仕様になっていますので、チューブを外しティッシュでこよりを作り、中の水分を取り除きましょう。もっと簡単な方法は、ホームセンターなどにエアダスターという商品が売っています。これでチューブ内の水気を飛ばしてしまうことで簡単に水分を取り除けます。
再度チューブを取り付ける際は耳栓の向きに気を付けましょう。

~耳かけ型RIC補聴器の場合~
耳かけ型RICとは小型の耳かけ型補聴器です。本体から電気信号を送る線が入った細いチューブがあり、その先にスピーカー、そして小さい耳栓が付いています。
まずは耳栓を外し汚れが詰まっていないか確認しましょう。汚れが詰まっているようであれば歯ブラシなどで汚れを取り除きます。またスピーカー部分に耳あな型補聴器の欄で記載したフィルターが付いていることが多いです。このフィルターも新しい物に交換をしてみましょう。再度耳栓を取り付ける際は取付が浅くならないよう、しっかり取付けましょう。

3 ボタンの誤操作

最近では減ってきましたが、古いタイプの耳かけ型補聴器では音量・メモリボタンの他にもう一つボタンが付いていることがあります。また小さなレバーが付いている物もあります。何かの拍子でこれらに触れてしまい、違う設定に切り替わってしまう場合もあります。
レバーの物であれば音が出る位置にレバーがあるか確認、ボタン式であれば一度電池の扉を開け閉めしてみましょう。

これらの事を試しても音が出ない場合は、補聴器の故障が考えられます。
購入店へ行き修理をしてもらいましょう。
また掃除方法をご説明しましたが、細かい作業になりますので、自分で行う自信がない方は遠慮なく購入店にて掃除をしてもらってください。

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