Reports of Guillain-Barré Syndrome After COVID-19 Vaccination in the United States

参考文献


https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2800871

ワクチンとギラン・バレー症候群(GBS: Guillain-Barré syndrome)の関連性を評価するために、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)へのGBS報告を評価した研究です。

このレトロスペクティブ・コホート研究は、2020年12月から2022年1月の間に提出された米国のVAERS(Vaccine Adverse Event Reporting System)レポートを用いて実施された。COVID-19ワクチン接種後の米国成人におけるGBSのBrighton Collaborationの症例定義に合致すると確認されたGBS症例報告を対象としました。

症例の記述的解析を行い、Ad26.COV2.S、BNT162b2、mRNA-1273ワクチン接種後21日および42日以内の投与量に基づくGBS報告率を算出し、Ad26.COV2.SとBNT162b2またはmRNA-1273の接種後21日および42日の間隔における接種後の報告率比(RRR: Reporting rate ratios)を算出しました。OE(Observed-to-Expected)比率は、公表されているGBSバックグラウンド率を使って推定しました。

COVID-19ワクチン487,651,785回接種のうち,17,944,515回(3.7%)がAd26.COV2.S、266,859,784回(54.7%)がBNT162b2、202,847 

,486回(41.6%)がmRNA-1273でした。COVID-19ワクチン接種後に確認されたGBS患者の確認済み報告295件(アジア人12件[4.1%],黒人18件[6.1%],白人193件[65.4%];ヒスパニック17件[5.8%];男性169件[57.3%];年齢中央値[IQR],59.0[46.0-68.0]歳)において,275件(93.2%)で入院の記録は認められました。ワクチン接種後21日以内と42日以内に発症したGBSの報告はそれぞれ209件と253件でした。接種21日以内の1,000,000回接種あたりのGBS報告率は,Ad26.COV.2が3.29、BNT162b2が0.29、mRNA-1273の投与が0.35、接種42日以内では,Ad26.COV.2は4.07、BNT162b2は0.34、mRNA-1273は0.44という結果でした。GBSはAd26.COV2.S接種後21日以内にBNT162b2(RRR = 11.40; 95% CI, 8.11-15.99)、mRNA-1273(RR = 9.26; 95% CI, 6.57-13.07) より頻繁に報告され、同様の所見が接種後42日以内に観察されました(BNT162b2:RRR = 12.06; 95% CI, 8.86-16.43; mRNA-1273: RRR = 9.27; 95% CI, 6.80-12.63)。OE比は、Ad26.COV2.S接種後21日間隔で3.79(95%CI、2.88-4.88)、42日間隔で2.34(95%CI、1.83-2.94)、BNT162b2とmRNA-1273接種後は接種後両期間で1以下(有意ではない)でした。

この研究では,Ad26.COV2.Sワクチン接種後に不均衡な報告が見られ、Ad26.COV2.Sワクチン接種はGBSのリスク上昇と関連することが示唆されましたが、mRNA COVID-19ワクチンとGBSのリスクとの関連は認めらませんでした。

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