アートを想う(音楽瞑想)

「KABUTO 音楽の絵本」の5回目のスクリプトです。
以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/Iw7EYiB726A

KABUTO 音楽の絵本
Story-5 アートを想う
アートの瞑想(1) アートを想う

「目を閉じます。好きな音楽を1曲、思い浮かべてください。クラシックでも良いです。ジャズでもロックでもポップスでも結構です。それを聴いているときの心地よさ、喜びを感じてみてください。きっとその曲のメロディ、ハーモニー、リズムが全身とひとつになって幸せを感じていることでしょう。

音楽は、今いる場所から一気に旅をさせてくれます。
音楽を聴きながらご自身の過去や未来を旅することもあります。
音楽のモチーフ、テーマに沿って旅をすることもあります。
音楽そのものがご自身を旅に連れて行ってくれることもあります。

またその曲に色を感じることもあるでしょう。明るい曲だったら赤、オレンジ、黄色など、静かな曲であれば、青、グリーン、紫などかもしれません。
今、心で聴こえている曲は何色でしょうか。
1色だけでなくても結構です。原色でなくても結構です。グラデーションや模様もあるかもしれません。
心で聞こえている曲の色を思い浮かべてみてください。

私たちは何かの音楽に喜びを感じ、また感動しますが、自分の中にないものに喜びを感じたり、感動することはできません。
あなたが喜びを感じ、感動した曲はもともとあなたの中にあったものです。
たとえば1つの例として、モーツァルトやベートーベンに感動するのは、モーツァルトの曲もベートーベンの曲も、もともとあなたの中にあったから。だからそれを聴いたときに「いい曲だなぁ」と思えた。
もう一歩踏み込むと、モーツァルトやベートーベンはあなた自身であるとも言えます。ご自身が曲を作っていなくとも、もともとご自身の中にあるから感動できる。

今、ご自身はご自身でもあり、モーツァルト、ベートーベン、またほかの好きな曲の作り手でもあります。そしてすべての人、そして生命でもあります。そこにすべてがつながった「全体」というひとつの大きな意志、意識を感じていき、個という自分でありながら、全体という意識を持ったご自身に安心と喜びを感じていきます。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

動物が音楽を聴きながら、心地よく寝ている姿を見ます。
音楽を聴かせながら育てた植物が、大きく立派に成長するというお話も聞きます。
ご自身の中にすべての音楽があり、すべての命にすべての音楽がある。
少しの時間、すべての命に同じに存在している「音楽」を感じてみてください。

ゆっくりと、もともとの個であるあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「ご自身にある音楽はすべての命にある」という「意識」を今ご自身に感じています。「音楽がすべての人、生命をつないでいる」、その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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