ひとり(音楽瞑想)
みなさま、こんにちは
2/28(日)の「音楽の絵本」(33)、ありがとうございました。
以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/EJ1xVLcj5-g
KABUTO 音楽の絵本
Story-33 ひとり
「目を閉じます。「ひとり」を感じるときは、それぞれ違うと思います。私の場合は、車をひとりで運転しているとき、特に山道など誰もいない道を走っているときにひとりを感じます。話す相手もなく、カーステレオで音楽を聞きながら、何を考えるということもなく、カーブでハンドルを切ったり、信号を待ったり、カーナビが教えてくれたとおりに角を曲がったり、ときどき目的地には何時頃着くかと確かめたり。
ひととき「ひとりと思う時ってどんな時だろう」と思い浮かべてみてください。「あぁ、こんな時ひとりって思うなぁ」など思えるかもしれません。
いかがでしょうか。「ひとり」を感じるとき、何か浮かんできたでしょうか。
この世に生まれてきて、両親や友人などさまざまな人との出会いがあり、日々起きることで、助けたり助けてもらったり、多くの時間は誰かと過ごしています。
しかし「ひとり」で立ち向かわなければならないときは誰しもやってきます。
よく言われるのが「高校の入学試験」です。「高校入試」は生まれて初めて、自分ひとりの力で勝負しなければならない時という人がいます。これは初めての「就職試験」にも当てはまるものと思います。
試験勉強の間は、親の協力や学校の先生、塾の先生のアドバイスなどの中で過ぎていきますが、入学試験の日は、ひとりで試験場に入り、配られる試験の答案用紙に向かうことになります。
私にも高校入試の時がありましたが、今振り返ると、そのような気持ちだったように思います。
でもよく考えてみると、本当はそうではありません。
生まれてから営みを続けているこの身体の60兆の細胞が応援してくれてここまで来られた。試験場には来ていなくとも親や親戚、友人、多くの人の応援の思いがあり、その思いをこの心がここまで運んでくれた。そしてきっと目に見えないけれども先祖たちもすぐそばにいて応援してくれている。
「ひとり」と思っていたけれど、我々は常にたくさんの応援の中に生きている。「ひとり」でいる時にこそ、たくさんの応援の力を感じることができる。
心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。
18世紀~19世紀のドイツの詩人、小説家、劇作家のゲーテの言葉にこのようなものがあります。
「馬で行くことも、車で行くことも、二人で行くことも、三人で行くこともできる。だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない。」
人生には両親に始まり、多くの出会いがあり、そのほとんどの時間はその出会った人達とともに過ぎていきます。
しかし先ほどの高校入試、就職試験のように、人生は時に、ひとりで立ち向かわなければならないときもあり、また岐路にさしかかったときに、自ら決断を下さなければならないこともあります。
しかし、本当はひとりではなく、この心と身体も応援してくれていて、さらにたくさんの応援があり今があると思えたら、すべてがひとつという思いを感じ、その瞬間、安心と幸せの思いに満たされています。
ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。
「ひとりという喜び」という思いを今ご自身に感じています。「たくさんの応援に包まれている」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。
ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」