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大切な人を亡くしたとき

心と身体は繋がっている。

人生で避けられないこと。
それは身近にいる人の死です。

それは家族かもしれないし、友人かもしれないし、
家族同様に過ごしたペットかもしれません。

そしてなんの心構えもなく病気や事故、
起きて欲しくはないですが殺人などで大切な人を失うこともあります。


東洋医学でみる悲しみと鍼灸マッサージ

東洋医学の五行学説では、世界は5つの要素(木、火、土、金、水)で構成され互いに影響しあっていると考えられています。

今回のテーマである大切な人を亡くしたとき、心の情動が悲しみで溢れてしまうと『肺』に影響が出ると言われています。
*東洋医学で呼ばれる『肝・心・脾・肺・腎』は西洋医学での臓器と完全にイコールではなく、『気・血・津液』などの生理的作用が含まれています。

簡単にお話しすると、『肺』は『気を主る』大事な役割があるので、悲しみ続けていると『肺』の機能低下が起こり、気を全身に巡らせることができなくなることで倦怠感・無力感などの症状が出てきます。人によっては日常生活が困難になるまでになってしまうことも少なくありません。当事者は自分のケアが必要だと気づきにくいのでとても辛い状況がずっと続くことになります。

そんな時に鍼灸マッサージは身体の『気・血・津液』のバランスや循環を良くすることで、精神的に気持ちが楽になったり、いつもより深く眠れたり、行動する意欲が出てきたりなど少しずつ変化していきます。

身体が変われば、感情や意識が変わる。
感情や意識が変われば、身体が変わる。

このように人間の身体は心と身体が密接に繋がっているのです。また、鍼灸マッサージの施術中はお話ししながらすることができるので、自分の心の状態を話すことで少しずつ快方に向かっていけるのではないかと思っています。

グリーフ(悲嘆)のサポート

数年前になりますが、近所のお茶屋さんのおばあさんが亡くなり、先立たれたおじいさんはお店を続けることができず、閉店した後は店先に椅子を出しておばあさんの遺影と一緒に一日中座り続ける様子を見かけた事があります。この状態が何年も続いていたと記憶しています。

特に高齢男性は近くに話す相手がいなかったり、弱音を吐くことをよしとしない人もいたりするので、どんどん一人で悲しみを抱え込んでしまう方もいます。自ら鍼灸マッサージに行ければ良いですが、それ以外にもグリーフケアの専門的な知識のある方にサポートしてもらう選択肢もあります。お寺や地域コミュニティの団体でグリーフケアをしているところもありますので、もしグリーフケアを必要としている方が周りにいらしたら、リンクを貼ったグリーフのケアについて書かれたリーフレットをお渡しするだけでも良いと思います。

ただこういう時期に良く分からないこと言って勧誘してくる宗教などは怪しいので避けてくださいね。

心身一如


心身一如と言われるように、
心と身体は繋がっていて、影響し合い
決して切り離して考えることはできないものです。

心も変われば、身体も変わるように
私たちの身体は常に変化しています。

普段からストレスを溜めない生活をするのは大事というのを
良く言われますが、
本当に心の情動は身体に与える影響が大きいということなんです。

気を使いすぎたりして疲れてしまう方は
この状態が続くと自分の身体を自分で壊してしまっていることを
忘れないで欲しいと思います。

自分の身体を守れるのは自分。
天国に行った人は
もしずっと悲しみに打ち拉がれるあなたを見たら
心配で仕方がないはずです。

もっともっと自分を大切にして欲しい。
それだけが私の願いです。



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