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【自分で使ってみたい!が発想の原点】

好みのウォレットがないから作ってみようが始まり

バイクに乗り始めたころにみんなが使っているバイカーズウォレットが欲しいな〜と思ったのがきっかけでした。
乗る時に使用するのでウォレットチェーンが付けられるようになってる二つ折り仕様が一般的なようで、早速調べてみるもどれも高価で当時の自分にはちょっと厳しい状況でした。
また、どのウォレットも異様にゴツい印象だし、作りもなんだか大雑把な印象がありました。
こんな作りで4万5万もするんだったら、自分で作ってみようかなと思ったのが事の始まりでした。


こちらは比較的うまくできたハーフウォレット。2011年くらいに作成したものです

栃木レザーとの出会い

いろいろと調べていくなかで、栃木レザーという存在を知りました。
バイカーズウォレットにも多く使われているこの革を使って最初のウォレット作りが始まりました。
北千住にある和宏で半裁のヌメ革を購入し、必要なパーツを切り出して縫い合わせみると、革が重なった箇所が異様に分厚くなり、二つ折りのウォレットなのに折り曲げても元に戻ってしまい使いもんになりませんでした。
いろいろ調べていく中で、様々な「下処理」が必要なことがわかりました。
革が重なる部分はあらかじめ床側(裏側)を漉き薄くしておくことや、裏の革部分は溶剤でなめらかにしておくことなどなど...
縫い穴に関しても穴の間隔が広いと大雑把な印象になってしまったので、様々な菱目打ちを試してみて、一番綺麗に見える間隔のものを使っていくようになりました。

栃木レザー仕様のロングウォレットなんかも作ってました。こちらも2011年くらいです。
特大コンチョをつけたバイカーズウォレット
ワンオフのレザーベスト!
イタリアンレザーを使用したメディスンバッグ
栃木レザー製スマホケース
タイトに仕上がりました!

美しく仕上げる様々な工夫

革自体の下処理以外にも仕立てる際の道具の良し悪しでも圧倒的に仕上がり具合が異なってきます。
革を縫い合わせる際に、あらかじめ縫い穴を開けておくフォークのような形状の菱目打ちですが、一般的なものは差し込む刃の部分が太く短いので縫い穴が大きめになってしまうので、歯が長めのものを少し研いだものを使っています。
また、革の縁を線を入れることを捻引き・捻入れと言います。革のふちを引き締めることで見た目も美しく仕上げることができます。
幅のサイズも1.0mm、1,5mm、2.0mmと用途やパーツの大きさによって変えています。
革の断面は裁断後に溶剤や蝋を塗り込んで滑らかに仕上げていきますが、あらかじめ切れ味のよいカッター刃や革包丁で裁断させておくことで、格段に仕上がりに差が出てきます。
このような小さな積み重ねを丁寧にこなしていくことで、納得のいく一品になっていくと信じています。

鶯谷の岩田屋製の菱目打ち。見た目も美しいです

さまざまなアイテムをオーダー制作いたします!

ホームページに掲載してるラインナップでは、お好きな革色や縫糸色を選んでオーダーいただけます。またブログやインスタ、ピンタレストなどでも情報発信していますのでご覧ください。

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