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ベレー帽、ずっと仲良く!

HEADS を立ち上げる時の目標の一つに「日本一のベレー帽ブランド」を作ることでした。
ベレー帽といえば、フランスの老舗ブランド「LAULHÈRE(ロレール)」、そしてベレー帽の起源とされるスペイン・バスク州で現存する唯一の帽子メーカー「ELOSEGUI(エロセギ)」は世界的にも有名な2大ベレー帽ブランドで、僕自身も長く愛用し大好きなアイテムです。
その風土の適応と長い文化と歴史、そして品質も完璧な大好きな2大ブランドを超えることはできません。がしかし、「ベレー帽・愛」はあります。
先ずは同じような「想い」で作ることはできるのではないだろうか?と、自分に言い聞かせてHEADSらしい「MADE IN JAPAN」のベレー帽を製作することを決意しました。
一般的に見かけるベレー帽のサイズは直径25~28cmです。大きくても30cmを超える国産品はあまり見かけません。
そこでHEADSは敢えて大きいサイズの31.3cmと34cmを製作しました。
色は基本のブラック、ベージュ、グレーの定番色から少しずつ増やしていきました。なぜならば、僕が以前、欧米に行って街中を歩いた時に思ったのが、ブラック、ベージュ、グレーのベレー帽をかぶっている人は殆どいませんでした。
赤やピンク、黄色や緑などの派手な色をかぶっていて、とても華やかに感じたので、そのイメージで色を増やしていきました。
実際、肌の色や髪の毛の色で似合う似合わないとは思いますが、「オシャレをする」という意識や「他人とは違う」と言う気持ちが、その派手な色や形を選び、日常のファッションを楽しんでいるように見えて、羨ましくなりました。
そうだよ、お洒落して楽しまなきゃ!
そう言うことで現在は全15色展開になりました。
まだまだ増える予定です。
頭のサイズはフリーサイズです。
最初きつくても素材が糸で編んでいますので馴染んできます。

BIG バスクベレー帽31.5cm

BIG バスクベレー帽34cm


その他にTHE FACTORY MADEとのコラボ商品直径32cmのBIG BERETがあります。裏地付き、台紙付き、専用BOX付きで、日本製ならではのサイズ調節可能なスペシャルのベレー帽です。HEADS(31.5cm&34cm)よりも丸みがありよりクラッシックな形です。
BIG BERET-K

BIG BERET-K  新色9月下旬発売

https://heads-official.com/collections/hat/products/big-beret-k-1

BIG BERET-W 
工場の都合で生産中止になった今ある在庫のみの商品。直径30cmの立体的なBIG BERETです。目の詰まった縮絨ウールで高級感ある素材です。裏地付き、箱付きです。サイズ調節可能です。

https://heads-official.com/collections/all-items/products/big-beret-w


僕が最初に被ったベレー帽は20歳の時です。ベレー帽が欲しいと思ったきっかけは古本屋で見つけた「チェ・ゲバラ」の本『革命戦争の日日』(訳:三好徹集英社文庫)を読んでからです。若気の至りで、ゲバラになりたい!と直ぐ思いました。それまで、僕の店「セルロイド」ではバスクベレー帽しか取り扱っていなかったので浅草橋・馬喰町の問屋さんの「マンウ」に飛び込んで軍ベレー帽をゲットしました。


原宿で働いてた10代後半から20代前半は昼も夜も刺激的な毎日でした。
街で見かけるオシャレな人、粋なお客さん、かっこいい古着屋の店員さん、雑誌の中のミュージシャン、DJ、俳優さん達。そして、TVや映画で観た多数の有名人。「あの格好をしたい!カッコイイ!」と直ぐに真似をしました。
なので、朝出かけた時の服と帰る時の服が違うのは日常でした。
若い時はその日のファッションで気分が上がったり、下がったりします。
派手な格好して、「見られてる」という意識が程よいプレッシャーになり、よりファッションを楽しむことが、自分自身の生きるエネルギーになりました。
30代から40代は見た目の格好より「あのような人間になりたい」と中身の方に興味が深まり、沢山の先人達の自伝書を読み漁りました。
その人の身形や思考はもちろんですが、食べ物や趣味などの生き方を書籍から学びました。特に欧米文学、ジャズ、映画の評論家の通称“J・J氏”植草 甚一さん、歴史小説家・池波正太郎さん、そして映画監督/俳優・伊丹十三さんには影響されました。3人の共通点はイタリアの帽子ブランド【Borsalino/ボルサリーノを愛したハット・マスターです。

同じ時期に MODERN JAZZにハマっていたので中古レコ屋と古本屋巡りは、更に拍車がかかりました。
現在56歳、50歳過ぎて「あのような人間になりたい」と思うのは少なくなりました。むしろ「あのような人間にはなりたくない」と思う機会が多くなりました。
とは言っても、真似事は続いています。今は性別も歳の上下関係なく身近な人達に刺激をもらってます。
カッコいいスニーカーやアウター、小物など「どこで買ったの?」と、聞いてはゲットしています。
今は自分で探す事よりも、人が勧めるものを素直に聴くようになりました。
大好きな黒人・俳優のモーガン・フリーマンがいつも大切にしている言葉「LISTEN」を思い出します。

ずっと、ずっといつまでも真似事は続きます。


植草甚一


植草甚一 作品
池波正太郎
池波正太郎 作品


伊丹十三
伊丹十三 作品


ベレー帽の被り方がよくわからない?!と、よく聞かれます。
正直、僕もわからないです
軍ベレーなどは、その国の軍隊によって決まりがあるみたいですが
ファッション的には、被り方の定義はなくので自由だと思います。
そして、ベレー帽が似合わない!とかも聞きます。
統計的に顔の形や髪型などによって似合う似合わないなど、あるかとは思いますが科学的根拠はないので単純に本人の先入観だと思います。
被り方、、、似合わない、、。
僕が思うにはこの二つの問題を解決するのには1つしかありません。
それは、徹底的にベレー帽を被ることだと思います。まずは、3日間被ってみください。鏡を見る回数が増えて、自分が似合う帽子の置く角度が分かってきます。更に、1週間被ってみて下さい。頭の部分だけでなく身体全体のバランスを気にして鏡を見るようになります。そうです、慣れてきました。
そして更に、1ヶ月被って見てください。別の色のベレー帽が欲しくなります。そして、ベレー帽に似合う洋服が欲しくなって探しに行きます。
だんだん楽しくなってきました。
もう、貴方のモノになりましたよ。
ベレー帽は共に生きる仲間になりました。
ずっと仲良く!!!


ベレー帽をカッコよく着こなしている参考画像をどうぞ!!!












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