ポスト・ケインズ派経済学研究会 20230311参加報告

この記事の執筆時点から見て一昨日となる,2023年3月11日(土)に開催されたポスト・ケインズ派経済学研究会に参加してきた報告を書いておく。とはいっても,備忘録的に記すことを目的として掲げておくことにするので,また内容について詳らかにオープンにすることは私の力量ではできないので,経済学の初心者にとってはこの記事がわかりにくい内容になってしまっていても,ご容赦いただきたく思う。

1 内容メモ

リンクを貼り付けておいたので,詳細はそこへ飛んでいって確認していただきたいと思う。研究会に参加していた人数は,私を含めて10人ちょっとであったように思われる。そして,この研究会の幹事の一人である浅田統一郎氏によれば,この参加人数は少ないというよりはむしろ多めであるということらしい。

サービス論争というものは,マルクス経済学を含めホットな経済学的論点の一つ(?)であるように見える。というのも,経済学の父と称されるアダム・スミス『国富論』において,生産的労働とか非生産的労働とかいう議論が,特にその本の第二編第三章にて展開されていることが背景にあるからだ。

ジョーン・ロビンソンといえば,特に異端派経済学の世界では有名人物であろう。「経済学の第二の危機」であるとか『資本蓄積論』であるとか,はたまた次の言葉を書いた人物として有名であろう。

”The purpose of studying economics is not to acquire a set of ready-made answers to economic questions, but to learn how to avoid being deceived by economists.” (Joan Robinson)
「経済学を研究することの目的は,経済学的質問に対する一連の既成品的解答を獲得することではない。その目的は経済学者によって騙されることを避けられるようになることである。」(ジョーン・ロビンソン)

ロビンソンはロビンソンについてこの研究会にて報告した人物によると,日本に少なくとも三回,アカデミックな名目できたことがあるらしい。そしてその三回のうち最初の回に,一橋大学にきたということなようなのだ(1955年に来日したとのこと)。

2 久々に英語を話しました

この研究会にきた一人に,日本語を解さない人物がいた。そしてその人物が私に話しかけてきた(一人目の報告が終わった後の休憩時間の間に)。一橋大学で異端派経済学を学ぶことってできるのか?とか一橋大学での,特に博士後期課程でのマクロ経済学の講義は,いわゆるミクロ的基礎づけを前提としたものであって,マクロのままマクロ経済学を扱うものはないのではないか?とか質問されたので,拙いながら答えたのだ。前者については異端派経済学を学ぶことはほぼ不可能であることを。そして,後者についてははっきりとはいえないものの,おそらくミクロ的基礎づけを持たない(あるいはあえて持とうとしない)マクロ経済学を博士後期課程ではほぼ扱わないだろうということを。

3 日本におけるポスト・ケインズ派について,など

日本におけるポスト・ケインズ派と言われる人たちの分布は,どうやら関東よりも関西に集中しているらしい。

英語で上に述べたような質問をしてきた人物と,それから内藤敦之氏に私の名刺を渡すことができて,この研究会の場を私は去った。研究会の後に懇親会が開かれることになっていたようなのだが,私にはパートタイムジョブがあったので,その懇親会には参加しなかった。いや,参加できなかった?どちらでも構わない。




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