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【モダン】紙束デッキメモ【青単ボロスコントロール/ボロス青単コントロール】


はじめに

 こんにちは、HEAです。
今回は私が組んだ変なコンセプトのデッキを2つ紹介したいと思います。
というのも、このデッキが一対の存在として作られているからですね。
 多人数戦でもないのに一対とは何ぞやという質問には、
次の項で答えていくことにしましょう。

一対のデッキ

まずはデッキリストをご覧いただきましょう。

 デッキリスト・・特にクリーチャーの欄を見て頂くと分かりやすいかもしれません。そう、このデッキは1つのデッキを青単とボロスそれぞれ同じになるように組んだデッキたちなのです。

いわゆる”カラーシフト”したカードの一例

 《セラのスフィンクス》は『次元の混乱』で登場したカラーシフトカードで、「もしセラがスフィンクスの姿をしたプレインズウォーカーだったら?」という平行世界に存在するクリーチャーです。飛行も警戒も青の得意な色ですから、スムーズに色を変えることが出来るわけですね。
 このようなカラーシフトカードを元に同じデッキを組めないか?というのが今回のコンセプトになっています。

デッキの成り立ち

 始まりは1枚のカードでした。そのカードとは《心霊破》。
青のカードでありながら直接ダメージを与えられる古のカードです。

好きな対象に4点、自身に2点のダメージ

 緑にも《スズメバチの一刺し》があることだし、8枚で20点!
青緑バーンの完成だ!というのが最初の着想でした。

いわゆるカラーパイの”折れ”カード

 このコンセプトは一瞬で灰と化したのですが、本来出来ないような色でデッキコンセプトを用意するという点は魅力に感じました。
 他にも変なカードは無いだろうか・・。膨大なモダンのカード・プールで泳ぐ時がやってきました。

カードの選出

 最初に行ったのは自分の知識でカラーシフトが行われたカードを並べていくことです。
 例えば《変異種》のバリエーションは各色にあります。モダンでも《霊異種》や緑の《茨異種》に赤の《炎異種》、黒の《終異種》と選び放題。
《セラの天使》と《セラのスフィンクス》もいますし、フィニッシャーには困らないでしょう。

《変異種》の後輩の皆さん


 除去はどうでしょうか。《心霊破》は赤にカラーシフトした《黒焦げ》がありますし、白には《魔力の乱れ》がカラーシフトした《マナの税収》や《記憶の欠落》に対応する《確実性の欠落》がある・・となるとコントロールが成立するのではないでしょうか?

見事カラーシフトを果たした皆さん

 更に、丁度都合よく《ヴァントレス城》と《ジェイスの創意》もストリクスヘイブンにあるじゃないですか!

《ヴァントレス城》と《ジェイスの創意》(大嘘)

決まりました。作るのは白赤コントロールです!せっかくカラーシフトカードを使うのですから青単でも同じデッキを組んでしまいましょう!

各カード紹介

クリーチャー呪文

いわゆるティムとトム

《放蕩魔術師》/《放蕩紅蓮術士》
 このデッキのフィニッシャーその1。
往年の名カードであるティムを使って見たかったのが理由の1つ。
たかが1点、されど1点。
毎ターン任意の対象に飛ばせるのは何かと便利です。
 余談ですが、エターナルマスターズのストーリー
放蕩魔術師』は名作なのでぜひ読んでみてください。

いわゆるセラ天と・・セラスフィン?

《セラのスフィンクス》/《セラの天使》
 このデッキのフィニッシャーその2。
5マナでタフネス4以上は《稲妻》や
《致命的な一押し》の圏外なので意外と堅いです。
 とはいえ、出したら勝ちという訳でもないのでフォローは必須です。

非クリーチャー呪文

最軽量打消し

《検閲》/《マナの税収》
《魔力の乱れ》はモダンで使用不可なので、ほぼ同じ効果の《検閲》に。
終盤サイクリングしたい気持ちをグッと我慢すると、デッキの同一性が保たれます。青の方が重いカードその1。

コピー呪文

《双つ術》/《余韻》
 「目には目を、歯には歯を」を地で行くことになるコピー呪文。
打消しには打消しを、ハンデスにはハンデスを、
追加ターンには追加ターンをぶつけて損しなかった気持ちになりましょう。
 手札交換カードの仕様上、《余韻》の方が強いのですが
多色デッキのため唱えにくいです。

2枚引いて1枚捨てるカード

《目録》/《胸躍る可能性》
 手札が増えないドローソース。
2マナ2ドロー1ディスカードのドローって意外と無いものですね。
青の方が重いカードその2。

3マナの打ち消し

《邪魔》/《確実性の欠落》
 デッキトップに置く打消し。デッキの同一性を担保するため
《邪魔》はデッキボトムに置かないようにしましょう。

対象変更呪文

《移し変え》/《稲妻曲げ》
 場に《セラの天使》が出ていればほぼ同一の呪文。
追加ターン呪文を対象変更すると笑顔になれます。
 対象変更呪文は打消しの対象を自身に変えることで
実質打消しとして使えるテクニックは覚えておきましょう。

3マナ4点火力

《心霊破》/《黒焦げ》
 このデッキの精神的柱。
マナコストが重いとはいえ、4点火力はそこそこの性能です。
 いざとなったら相手プレイヤーに連打しましょう。

全体除去

《脱出》/《残骸の漂着》
 今回の大嘘シリーズ1組目。
全体除去は必要ですが選択が難しく、このような形に。
嘘は嘘でも《岸の飲み込み》と《審判の日》ぐらいで
お茶を濁せば良かったかもしれませんね。

手札が増えるドロー呪文

《ジェイスの創意》/《ロアホールドの命令》
 今回の大嘘シリーズその2。
デッキの同一性を(以下略)なので
《ロアホールドの命令》は1番と4番を選びましょう。
それでも枚数は差があるわけですが。
 基本セット2019辺りに5マナ2ドロー呪文が無いかな?
と思ったらありませんでした。流石、青はドローの色ですね。

土地

占術土地

《ヴァントレス城》/《ロアホールドの学舎》
今回の大噓シリーズその3。
タップイン(する可能性あり)で、4マナで占術を行う土地です。
ほら、よく見てください。同じカードに見えてきたでしょう?
見えない?もっと焦点をぼかして!

基本土地

《島》/《山》/《平地》
 基本土地です。価値が変動する分、
《山》や《平地》の方が強い・・といえるのでしょうか。

おわりに

 今回は知人に「何を言っているかよく分からない」と
最も多く言われたデッキをご紹介しました。
 このデッキはいわゆるファンデッキですので、
Magic Onlineでいう所の”Just For Fun”レベルや
ご友人との対戦で使うことをお勧めします。
 勝ちを第一にしないで組んだデッキ構築はいかがでしたか?
こういった変なデッキを構築すると、
対象変更呪文やコピー呪文の意外な強さ、
何よりまともな打消しの強さを学ぶことが出来ます。
 今後も様々なデッキを構築していきますので、
ご笑覧いただけますと幸いです。

2022/08/02 HEA

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