見出し画像

単三電池

単三電池はいつも楽しみを提供してくれる。

小さい子供にはプラレールを動かしてくれる。

幼稚園の頃には4つ集まってゲームボーイを動かしてくれた。

小学生になればふたつでゲームボーイアドバンスを。

中学高校と疎遠になっていたが、
大学に入るとマウスを動かしてくれた。

そして今ではレトロゲーム収集家になってしまった私のために、
ゲームボーイカラーを動かしてくれている。

昔は母にお金をもらってコンビニまで単三電池を買いに行ったものである。

これが無いと遊びが中断されてしまうからしょうがない。

ゲームボーイのアダプターの存在を知って、
夢のようなアイテムだなぁと思っていた。

電池切れによって遊びを中断しなくていいのだから。

まぁ、コードに足を引っかけて据え置きゲームが止まる事もよくあった。

主に容疑者は自分だった気がするが。

そういえば電池の位置を変えれば少し長持ちするみたいな迷信もあった。

コントラストを限りなく薄くして、
音を消し、ギリギリまで電池を使い切っていた。

携帯ゲーム機を音無しでプレイする習慣はあの頃について、
なかなかこの習慣を元に戻すのは難しかった。

小指ほどの大きさの単三電池だが、
それから貰った夢はメガソーラーよりも大きいかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?