【モダン】紙束デッキメモ【ティムールハンマー】
はじめに
こんにちは、HEAです。
今回は紙束デッキというにもちょっと・・という完成度ではあるのですが、
ギミックは楽しかったデッキをご紹介します。
こんにちハンマーオブボガーダン!
時は2019年。平成も終わる頃、そのデッキは作られました。
その名は「ティムールハンマー」……HEAのクソデッキ史で
名を残す事無く消えていったデッキのひとつです。
事の始まりは浅原昇氏の連載
『ガフ提督の「ためになる」今日の1枚』の一作、
『クリスティナさんちの今日のごはん 今日の1枚:Granite Gargoyle』を
読んだ時でした。
この記事はこう始まります。
ハンマーオブボガーダン・・。往年の名カード《ボガーダンの鎚》です。
名前だけは知っているなと思いつつ、効果はよく知らないカードでした。
分割で計8マナ払うと何度でも使えるソーサリー版《稲妻》で、
かつてはクロックパーミッションのフィニッシャーとしても
使われていたとのこと。
しかもこのカード、8版に再録されているので
モダンリーガルじゃないですか。
ぜひ使ってみたいと思い、デッキ構築を考えることになるのでした。
さて、《ボガーダンの鎚》の真価を発揮するには8マナ・・
それも赤クインタプルシンボルと不特定3マナという
かなり赤に寄せたマナ基盤が必要になります。
先達に従えば、青赤の「カウンターハンマー」のようなクロックパーミッションのようになるのでしょうが、やはり8マナを出すのは大変です。
『モダンホライゾン』も発売する前。
赤には《浄化の野火》+破壊不能土地のコンボはおろか、
《地操術士の計略》や《高山の案内人》も無い頃でした。
そこで私は例によってWisdom Guildで検索をかけることにしました。
検索キーワードは英語オラクルで”{R}”
テキスト欄に(R)を含むという意味です。
一覧を見ていくとあるカードが目に留まります。
大量の赤マナを生成し、
しかも条件さえ満たせば毎ターンそのマナを出せるようなカード・・
そう、《魂光りの炎族》です。
そのままではトランプルを付与するだけのカードですが、
効果を3回使用すると8マナ生成する事が出来ます。そう、8マナ。
ボガーダンの鎚に必要なマナとピッタリ一致するじゃありませんか!
天啓が降りた、といっても過言ではないでしょう。
しかしこのままでは結局元手として6マナ必要になってしまいます。
8マナより軽いとはいえ、6マナもなかなかに大量のマナです。
なにかいいカードは無いものか。
そんな時に最新セットであるカードが
話題になっていた事を思い出しました。
最新セット『ラヴニカの献身』
そう、《生術師の使い魔》です。
5枚目以降の《訓練場》を内蔵した生物として、
ちょっとした注目を集めていたこのカード・・。
6マナが大変ならコスト軽減をしてしまえばいいのでは???
そんなわけで出来上がったのがこちらのデッキになります。
天啓とは何だったのか。
《魂光りの炎族》が使いたいのは分かりますが、
コスト軽減先のクリーチャーが1種類のみで
どうやってデッキが回るのでしょうか。
案の定《訓練場》を固め引くわ《ボガーダンの鎚》を引かないわで
とてもデッキといえる代物ではありませんでした。
そして最大の欠点として《ボガーダンの鎚》の起動型能力は
アップキープにしか使えないので、《魂光りの炎族》で出したマナの内
3マナがステップの以降によって消滅してしまうのです。
結局6マナかかるじゃないか!
しかし、成功した3マナ→8マナのアクションはかなり楽しい動きで、
もうちょっと弄れば遊べそうな気がしてきました。
残念ながら、このデッキが再度改良されるのは
『イコリア:巨獣の棲処』の発売を待つことになるのですが・・。
キミに決めた!
さて、1年ほどの月日が過ぎてMTGに「相棒」の概念が登場しました。
数ある相棒の中で目に留まったのはこの狐です。
《黎明起こし、ザーダ》・・
後に《玄武岩のモノリス》とのコンボで下環境を荒らしまわるカードです。
サイドボードからいつでも唱えられる(当時)このカードは、
8枚目の初期手札とも言えるカードで、
メインデッキだけに入れることを考えれば
《炎族の先触れ》からもサーチできるカードです。
そして注目すべき点はこのカードが
クリーチャー以外のコストも軽減出来る点です。
そう、ソーサリーの起動コストすらも・・。
《ボガーダンの鎚》はアップキープにしか起動できませんでした。
しかし、《反復連射》は違います。
強襲さえ達成すればいつでも何度でも起動出来るのです。
そして改良されたのがこのデッキです。
詳しいリストが残っていなかったのですが、
大体こんなリストだったはずです。
起動型能力持ちのカードとして
《幽体の船乗り》と《大いなる狩りの巫師》を追加。
船乗りは強襲の達成にも一役買ってくれます。
しかし、《魂光りの炎族》が4枚しかないのは如何ともしがたく、
このデッキはお蔵入りになってしまうのでした。
おわりに
お久しぶりです。前回の記事から半年。
またずいぶんと更新が滞ってしまいました。
不定期更新になったのは大分前なので今更という感じもありますが。
さて今回は次回の記事の前段として、
思った完成度まで高められなかったデッキをご紹介しました。
使いたかったカードを抜いたにも関わらず完成とまで言え無かったのは
残念です。次回はコスト軽減カードに注目したパイオニアのデッキをご紹介したいと思います。
それではまた近いうちにお会いしましょう。
2023/10/13 HEA
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