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【パイオニア】紙束デッキメモ【バント《罪の自覚》】


はじめに

こんにちはHEAです。
今回はふと思いついた格安のパイオニアデッキの紹介です。
毎度のことながら、
デッキリストが気になる方は目次の「デッキリスト」からどうぞ。

《罪の自覚》

そもそもタイトルの《罪の自覚》ってなんだよ。
そう思われる方が多数を占めるかと思います。
とりあえず効果の方を見ていきましょう。

こちらは『霊気紛争』の再録版

《罪の自覚》
(1)(W)
エンチャント ― - オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+3の修整を受ける。
(W):罪の自覚をオーナーの手札に戻す。

https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000001/423679/

古くは『ストロングホールド』に収録されていたという、
コモンのオーラです。
このカードの唯一性は自発的に手札に戻せるオーラであるという点です。

モダン以下に視野を広げればそこまで珍しくもない効果ですが、
パイオニアで、同様の効果を持っているのは《外出恐怖症》程度。
メリット効果付きは《罪の自覚》だけと言って良いでしょう。

つまり自発的に「星座」や「英雄的」を繰り返し誘発出来るカード、
という訳です。

リミテッドで使ってから頭の片隅に残っていたこのカード。
今回はこちらを使ってデッキを組むことにしましょう。

デッキ構築開始

デッキの基本は《罪の自覚》。
まずこのカードを手札に持って来ないと始まりません。
まずはオーラのサーチカードを探すことにしましょう。

気・気 オーラパワー

オーラをサーチできるパイオニアのカードは以下の10枚です。

マナコストの重い皆さん

《神社の世話役》
戦場に出た時の効果でオーラや祭殿をサーチします。
無色なのでどんなデッキにも入れられるのがメリット。
《英雄の導師、アジャニ》
+1能力でデッキトップを4枚見て、
オーラやクリーチャー、プレインズウォーカーを手札に加えます。
継続してアドバンテージを取れるのがメリット。
《族霊導きの鹿羚羊》
P/Tを気にしなければ《神社の世話役》の下位互換。
信心やタフネス5がメリットになるデッキなら入るかという所ですね。
《加護織りの巨人》
1マナ重くなりましたが、ゲーム内のどこからでも場に出せるのが魅力。
《著大化》なんかを付けると面白そうです。
《アクスガルドの武器庫》
今回唯一の土地。
土地が5枚あればオーラと装備品を手札に加えられます。

マナコストの低い皆さん

《武器庫の開放》
最安コストのソーサリー。
装備品をサーチすることも出来ます。
《評判高い挑戦者》
戦場に出た時5枚見て騎士、オーラ、装備品、伝説のアーティファクトと、
豊富な選択肢を手札に加えられます。
ただし、騎士をコントロールしていれば・・。
《ピレアス号の艦長、シオーナ》
戦場に出た時7枚見て、オーラを手札に加えられます。
オーラ限定の星座能力を持っているのでかなり噛み合っていそう。
《ヘリオッドの巡礼者》
オーラのサーチと言えばこの人。
リミテで《平和な心》系カードのサーチに使っていました。
《テーロスへの侵攻》
今回唯一のバトル。
裏返れば強力なクリーチャーを得る事が出来ます。

流石に5マナのサーチは使っていられないので、
《武器庫の開放》や3マナのカードを使う事になりそうですね。
色は白を中心にセレズニア、もしくはナヤカラーが見えてきました。

オリオンをなぞる

次に星座能力を持ったカード達を見ていきましょう。
基本的にはテーロス次元のカード達になります。

35種類のカードが該当しました。
ここから有用なカードをピックアップしていきましょう。

第1グループ

《運命に導かれし者、ケイリクス》
最近のオーラと言えばこの人。
単体強化とオーラのコピーをやってのけます。
《ネシアンの放浪者》
星座を達成するたびに、デッキトップを濾過して土地を手札に加えます。
《永久防護のエファラ》
バトルの裏面。
星座で1ドローし、他のエンチャント3つで強化されます。
《二柱に愛されしユートロピア》
ケイリクスと星座能力は似ていて、
飛行を付与する事も出来ます。

第2グループ

《セテッサの勇者》
星座の達成で自身の強化とドローを同時に行う器用なカードです。
《開花の幻霊》
エンチャントデッキといえばこのスピリット。
星座達成のたびにドローできます。
《太陽の恵みの執政官》
星座達成でペガサス・トークンを生成。
ペガサスに絆魂も付与する強力なカードです。
《アジャニに選ばれし者》
星座で2/2の猫・トークンを生成する猫。
《太陽の恵みの執政官》が追加でほしくなった時用になりそうです。

星座では青のカードの採用が少し見えてきました。
反面、赤のカードの存在感は薄いですね。

ただそれだけ出来れば英雄さ

続いては英雄的を見ていきましょう。
オーラは唱える際対象を取るので、英雄的を誘発させることが出来ます。

46種類のカードが該当しました。
ここからまた有用なカードをピックアップしていきましょう。

大きくなる群1

《恩寵の重装歩兵》
1マナで大きくなる人その1。
1ターン目にやる事が少なそうなのでありかもしれません。
《サテュロスの重装歩兵》
1マナで大きくなる人その2
色的に《恩寵の重装歩兵》の方が優先されそうです。
《アクロスの空護衛》
飛行が付いた大きくなる人。
回避能力は偉いですね。
《戦識の重装歩兵》
青を足したら占術が付いた重装歩兵。
たかが占術されど占術。
青にタッチするなら選択肢に入ります。

大きくなる群2

《イロアスの英雄》
なんとオーラのコストが(1)下がります。
内定と言っても差し支えないでしょう。
《密集軍の指揮者》
こちらは全体強化。
1マナのクリーチャーを使うなら選択肢です。
《時の賢者》
なんと5回英雄的を達成すれば追加ターンが手に入ります。
ただ《罪の自覚》を5回付け直すには15マナ必要。
あまり現実的ではないですね。
《威名の英雄》
3マナになると二段攻撃が付きます。
2マナ飛行の方がマナカーブ的には良さそう。

ハンドアドバンテージ群

《成長の季節》
クリーチャーが戦場に出ると占術1、英雄的達成で1ドローの置物。
効果の発動が少しずれますが後述の《テツモスの大神官》とは好相性。
《メレティスの天文学者》
英雄的になるとデッキトップを3枚濾過して、
エンチャントを手札に加えます。
オーラを多めに入れるならいいかもしれません。
《トリトンの財宝狩り》
シンプルに1ドロー。
3/5で殴る事になりそうです。
《節くれ背のサイ》
大きくトランプルが付いているので、フィニッシャーとして採用するかも?

ボードアドバンテージ群1

《アクロスの十字軍》
英雄的といえばこのカード。
1/1速攻の兵士を繰り返し戦場に出せます。
《陽気な呪文盗み、アイヴィー》
他人が英雄的になるとその真似をするフェアリー。
白中心のデッキで緑青というのがネックですが、
授与持ちのクリーチャーをコピーできる点がかなり面白いです。
《ブリマーズの先兵》
こちらは警戒持ちの1/1警戒の猫を戦場に出せます。
《アジャニに選ばれし者》とセットで猫シナジーを活かせるなら。
《テツモスの大神官》
英雄的で2マナ以下のクリーチャーをリアニメイトできます。
採用予定の星座に2マナ以下のカードが少ないのがネックですね。
《無私の救助犬》のようなカードを採用するならアリかもしれません。

ボードアドバンテージ群2

《運命の工作員》
英雄的で《悪魔の布告》系の除去を出来るクリーチャー。
黒ダブルシンボルが重いです。
有効に活用するには、
《アジャニに選ばれし者》等が必要なのがネックですね。
《肉体の耕し手》
任意の対象が英雄的になると培養するクリーチャー。
アーティファクトシナジーがあるなら採用の目があるかもしれません。
《ヴェズーヴァの複製術》
アーティファクトかクリーチャーが英雄的になると、
その英雄をコピーするエンチャントです。
《陽気な呪文盗み、アイヴィー》の横に置いておけば絶対に楽しいですね。
《アクロスの徴兵人》
英雄的になると《脅しつけ》系のコントロール奪取をするクリーチャー。
流石にマナコストが重すぎますが、
(1)(W)(W)を出せるクリーチャーがいれば無限ループ出来ます。
問題はそんなカードがいるかという所ですが。
一応《睡蓮の原野》と《前兆の追跡者》や《旅するサテュロス》など、
土地をアンタップするクリーチャーがいれば無限ループに。

さて、これらのカードを踏まえてデッキリストをご覧いただきましょう。

デッキリスト

今回は4マナのカードをマナカーブのトップにおいて、
ハンドアドバンテージ重視の構成にしてみました。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

クリーチャー

テーロス出身の皆さん

《戦識の重装歩兵》
大きくなる群の中から占術を見込んで採用。
素で2/2あるので、罪を自覚すると4/6とかなりマッシブになります。
《イロアスの英雄》
こちらも大きくなる群からコスト軽減を見込んで採用。
(W)(W)で星座や英雄的を誘発出来るのは魅力的です。
《ピレアス号の艦長、シオーナ》
星座枠からサーチも出来るワンダーウーマンを採用。
デッキのコンセプトにかなり噛み合っている1枚。
《セテッサの勇者》
星座と大きくなる群の力を併せ持つ勇者。
重装歩兵とのシナジーは抜群で、
3マナで占術ドローが毎ターン出来るようになります。
《太陽の恵みの執政官》
本デッキの長期戦を見据えたフィニッシャー枠。
流石に星座を何度も誘発させれば勝ちそうです。

ソーサリー

唯一のソーサリー

《武器庫の開放》
サーチ枠から最軽量のソーサリーを採用。
流石に2マナは軽い。
せっかくなのでオーラをシルバーバレットしたいところです。

エンチャント

オーラしかない

《天使の贈り物》
後でサーチする枠。
出た時に1ドローが付いているので、お得。
同じ効果に《知識のカルトーシュ》などがある。
《罪の自覚》
今回の主役。
普通のデッキにはまず入らないが、今回は堂々の4枚採用。
《骨化》
スタンダードでも便利な除去カード。
プレインズウォーカーにも触れて優秀。
《エファラの啓蒙》
後でサーチする枠であり、5枚目の《罪の自覚》
《ピレアス号の艦長、シオーナ》と高相性。

バトル

唯一のバトル

《テーロスへの侵攻》
裏面がある分《ヘリオッドの巡礼者》より強そうなので採用。
2ターン目に《戦識の重装歩兵》や《イロアスの英雄》を出しておけば、
《罪の自覚》を付けて4/6の攻撃で変身出来ます。多分。
《永久防護のエファラ》
星座で1ドロー。
エンチャントが追加で3つあれば絆魂、破壊不能、4/4。
上手く条件が揃うか分かりませんが、さすがに巡礼者より強いですね。

土地

サイクリングランド

《スパーラの本部》
バントカラーなら採用したい1枚。
1ターン目にやることが無いので、持っていたらよし。
後半に引いたらサイクリングします。
《灌漑農地》/《まばらな木立ち》
多色化はしたいけど、土地を引き過ぎた時困る。
だったらサイクリングにすればいいじゃんという事で2枚ずつ採用。
後半に引いたらサイクリングします。

《平地》
白が中心なので、10枚採用。
これが引けないと始まりません。
《島》
ほぼ《恩寵の重装歩兵》専用カードなので3枚。
《安全の揺り籠》や《星明かりのマント》といった、
防御的オーラを使うなら多めにしたいですね。
《森》
《セテッサの勇者》と《ピレアス号の艦長、シオーナ》専用カードで4枚。
緑の土地が7枚もあれば3ターン目までに1枚くらい引くだろう、
という甘い考えです。
この辺は回しながら調整したいところです。

土地は合計で22枚。
4マナのカードが最終的に1枚出ればいいので、
こんなところではないでしょうか。

回し方

2マナのクリーチャーとオーラのサーチカードをキープ基準にしましょう。
3マナのクリーチャーもいれば最高です。

1ターン目に出来れば多色土地をタップインするのが理想です。

2ターン目に《恩寵の重装歩兵》か《イロアスの英雄》を唱えます。
ここは《イロアスの英雄》が後々の事を考えると嬉しいですね。

3ターン目はサーチカードをプレイしましょう。
2ターン目が《イロアスの英雄》かつ、
サーチカードが《武器庫の開放》だった場合、
《罪の自覚》がプレイできます。
ただ、相手に除去があった時の事を考えると、
白1マナは立ててある状態で《罪の自覚》を唱えたいですね。

4ターン目以降は《罪の自覚》を繰り返し唱えながら殴っていきます。
2,3マナかかるため、展開は土地の引きと相談しましょう。

もしスムーズに殴れた場合の話ですが、
《イロアスの英雄》のみだった場合でも、
6ターン目程度でライフを削りきることが出来ます。

3ターン目 4/6
4ターン目 5/7
5ターン目 6/8
6ターン目 7/9
合計22点ですね。

もっともそんなにうまくいく訳はないので、
状況と引きに合わせて対応していきましょう。

基本的にアグロよりは、
ミッドレンジやコントロールに近い目線でプレイすると良いと思います。

最終目標は《罪の自覚》を擦り切れるまで使って、
アドバンテージ差で勝つことです。

使ってみた雑感

とにかくドロー出来て楽しいデッキでした。
対人戦よりは1人回しが楽しいデッキのような気もします。

《罪の自覚》があるととても強い動きが出来ますが、
逆に墓地に行ってしまうと何も出来なくなってしまいます。
いかにこのカードを守るかが焦点になりそうですね。

青マナを出す土地が少ないので、
《恩寵の重装歩兵》は変えるか《島》を増やした方が良さそうです。

インスタントタイミングの除去も無いので、
その辺は友人と遊びつつ調整していきたいですね。

おわりに

今回はパイオニアのデッキ構築記事となりました。
コモンカードからこんな楽しいデッキになるとは思っていませんでしたね。

《スパーラの本部》、《武器庫の開放》、《骨化》あたりが高いですが、
それ以外は50円以下のカード達で構成されています。安い。
マジックザギャザリングオンラインで作る際は1.5$程度でした。

これからナヤカラーに変えてアグロよりにしても良さそうですし、
青を濃くして《陽気な呪文盗み、アイヴィー》で遊ぶのも楽しそうです。

皆さんも良き《罪の自覚》ライフを!

2024/07/12 HEA

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