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象使い

 ジムに通い始めた。何度か通ったが、続かなかった。今度は続くだろう。なぜか?モチベーションが前とは違う。以前は、筋肉をつけてちょっとカッコよくなりたいと理由で始めて、負担を割とかけていたので、なんだかしんどくなってやめた。だが、今回始めた理由は少し違う。きっかけは、温泉に行った時だった。おっちゃんは皆んな同じような体型をしている。こう言っちゃ何だが、素直にこう思った。

こうはなりたくない。

こうなりたいと思って、何かを始めることがあっても、こうなりたくないと思って何かを始めたことはないので、新鮮な感覚だった。

それと、結構好きなYouTuberのラファエルさんも筋トレを薦めていたので、それも後押しになった。取り分け、背筋を伸ばすと自信がつくようになると言っていたので、背中や胸の筋肉をつけたい。別にマッチョにならなくてもよい。綺麗な曲線を描きたいのだ。そんなこんなで、ジムは適度に行ってみよう。

 さて、計器課程に入って、双発の飛行機は今までのセスナより随分大きくなった。例えるなら、ゾウに乗った感じだ。ゾウに、チーターみたいにクイックに速く曲がれ!と言っても、いやいや無理ですやん、という話になる。

何が言いたいかというと、それだけ慣性力があるので、自分がインプットした操作に対して、結果がでるまでタイムラグがある。これを無視すると、ILS を打つのに、ふらふらー、ふらふらー、してしまうのだ。結果を急ぎすぎて、結果が出る前に次の動作をしてしまっているので、当然チグハグになる。だから、

待て。

ということが肝心になる。現象を追っかけるのではなく、こうと決めた入力に対して、結果を待つ。結果がでて、あー、違ったとなれば、じゃあ、これくらいかな?と入力しなおす。そして、また結果を待つ。

象使いになろう。

本当にいつか象に乗ってみたいなあ。