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保険の虚しさ

 基本的に何かが失敗した時の保険をかけるというスタンスは好きではない。何故なら、失敗したときに用意しておいた保険に流れても、虚しさが残るからだ。

 やり切った後にしか道は開けない。というのが僕の経験上言えることだ。社会に出てからパイロットになろうと行動し始めたのも、それ以前にパイロットとは全く関係のない道に挑戦していて、そこでやり切ったからだ。やり切ったときに、たまたま見つけた道がパイロットだ。僕が最初から失敗を用意していたならば、見つけることはできなかった。

例えば、アルプスに初登頂した人は、そこにサウンド オブ ミュージックでお馴染みの、エーデルワイスが咲いていることなんて知らない。やり切って、初めて見える世界といものがある。そこに感動があるのだ。だから、初めから失敗を用意している人を見ると、どこか力が入っていないのが、客観的にバレてしまうのだ。

挑戦するなら、保険はかけない。行けるとこまで行く。決めるのはその後でいいのだ。