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ロマン飛行

 他の学校はどうなのか知らないが、僕が通っている学校は、ハンガーに駐機してある訓練機をイメトレの為にエンジンをかけずに自由に使わしてくれる。これを、コックピット訓練と呼ぶらしい。海上自衛隊では、確かドライスイムか、ドライスイミングと呼ぶらしく、空自とも呼び方が違うそうだ。僕は、独自の呼び方を考えてみた。

ロマン飛行

こうすれば、空想の中でどこでもいける。今日もスタッフの方に一言声をかけて、ロマン飛行に出かけてきた。航行時間は、50分。平均して1時間だが、これでもちょっと足りない。コックピットに乗り込むと、ハンディーの無線機をONにし訓練開始。スキャニングの練習で、外、中(計器)、外、中と交互に目を動かすトレーニングをする。そして、最初から手順を一通りやってみる。maneuverをやったりTGLをやったりと頭と口と体を動かしながら、地上にいながら、上空を旅する。気がついたことはメモに残しておく。時折、目の前のTaxi wayをエアライン機が通りすぎ、写真タイムが始まる。束の間の休息だ。

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 イメトレの仕方も自分の中ではもうちょっと実践に即した方法を次からやっていこうと思う。色んなシチュエーションのものを試してみる必要がある。となると、やっぱり時間は結構かかる。

 最近読んだ元エアラインパイロットの小林宏之さんの著書で感銘を受けた箇所があった。小林さんは60歳を過ぎてもこのイメージトレーニングと目のスキャニングの練習を、家や宿泊先でも計器版を用意してされていたそうだ。現役のベテランパイロットでもそれだけ準備されるのだ。僕も継続してやろう。ましてや、タダで毎日コックピットに乗れるのだ。どんどん活用していこう。

 そんなこんなで、今日もロマン飛行な一日が終わる。また明日も旅に出る。