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ダカラナニ理論

 以前知り合った、ドクター兼パイロットの方のお話の中で、その方が研修医に教える時は、どうして?なんで?を徹底的に問い詰めて追求するそうだ。今でもよく覚えているのが、IFRの勉強中に、とにかく根拠、根拠、と仰っていたことだ。確かにそこを掘り下げていくと、色んなものの繋がりが見えてくるはずだ。はずだ、と言ったのは、僕にはまだ足りないからだ。

そして、僕はそこに、だから何?で、何が言いたいの?という、問いがとても大事だと思う。

例えば、プロペラ効果には、大きく4つある。その内の一つ、ジャイロ効果とは何ですか?という質問に、回転面に垂直に力を加えた時に、その効果は、回転面に90°進んだ方向に現れることです。と、答える。そこで、ふーん、だから何?その為、右旋回する時には、ノーズが下がらないように操作します?ふーん、だから?従って、鹿児島空港では、エアライン機が多く入ってくる為、Up Wind で、Turn right as soon as possible.と言われても、深いバンクで急右旋回すると、スピンに入る可能性がありますので、他機に考慮しつつも、ATCの言いなりになるのではなく、あくまでもFly First を心掛けて、操縦することが大切です。と、ここまで来たら、なるほどね、となるかもしれない。さらに深く行けるのかもしれないが。

こうやって、ジャイロ効果が実運航にどう影響するから、どう対処して、どういうところに注意して、だから何を意識して練習しないといけないか、というふうに、ダカラナニを突き詰めて行くことが、学習、なのだ。

一人ツッコミを入れまくって、自分のものにして行こう。