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緊張しーを治す

 昔っから、極度の緊張しーで、本当にこれが嫌で、ちょっとは治ってきたかなと思うのだが、今だに残っている。今日は、社長とバディーを組んでNAVフライトの訓練だった。熊本までの行きは僕が機長で隣が教官。オブザーブに社長。帰りはその逆。緊張しなくていいょーと言われたのだが、最初はやっぱり緊張してしまった。意識しすぎてしまった。

ウェザーブリーフィングから緊張していた。飛行機の乗り込み時に、シートベルトとショルダーハーネスをつけるのがいつもより手数ってしまった時点で、あー緊張しているなと自分でも分かった。ATISのQNHを聞き間違える。Field Elevetionと50feet の差があると認識しながら、おかしいな?と思ったのに、もう一度ATIS を聞かなかった。教官に指摘されてもう一度聞くことに。グランドにコンタクトする際も、departure 後のright turn とleft turnのintentionを間違えた。グランドからのconfirm でやっと間違いに気付き訂正した。最初だけでこれだけのミスをしているのだ。緊張しただけ、の問題では済まされない。

社長に言ってみた。僕、本当に緊張癖があって、メンタルが課題なんですよね。と。

社長は、あぁ、俺も緊張するよ、緊張していないような振る舞いをしているだけ。どっしりと構えて、声をグッと出す。

そう、後ろから社長のフライトを見ていて、とても落ち着きがあるなと。そりゃあ、僕より年上だから、とか、社長だから、とか、飛行時間が多いから、とか、いう言い訳はしたくない。僕もあれぐらいの落ち着きを身につけていく必要がある。エアラインパイロットになるのだから。

操縦の極意は、リラックスして飛ぶこと。

と教わった。まさにその通りで、ガチガチに緊張していて良いパフォーマンスがだせるわけがない。

じゃあ、どうやって緊張癖を治すか。そう、社長の言葉にヒントはある。

緊張していないように振る舞うのだ。だから、普段から余裕を持った振る舞いをする。上擦った声は出さない。衝動的な行動は、しない。

信号で黄色信号は止まる。

ちなみに今日の朝、黄色信号で行けるだろうと思い、交差点を曲がった。ほらね、この行動がQNHを聞き間違えて、異変に気付きながら、スルーしてしまったことに結び付いている。

普段の行動は、そっくりそのまま飛行に映し出されるのだ。

つまり、普段の振る舞いを改善すれば、緊張癖も必ず改善する。そうすれば、試験の時も良いコンディションでパフォーマンスができるのだ。はい、やってみよう。