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黙って俺についてこい理論

 ハナ肇とクレイジーキャッツの、だまって俺についてこい、という歌が好きだ。最初に聞いたのは、確か小学生の時に両津勘吉のアニメの天童よしみバージョンだった。

改めて聞き直すと、この歌の素晴らしさが分かる。何がいいって、要約すると、絶望なんてものは自分が作り上げた幻想で、闇なんてものは自分が作り上げた虚構。心の向け方次第で、今この瞬間に絶望は希望に変わり、闇は光に変わるということだ。金も仕事も女もない男が、そのうち何とかなるから、黙って俺についてこいと言っている。途方もなさを感じるのではなく、今をズカズカ歩いているのだ。だから、暗い顔すんなと、ヒャハハと笑えと、そんな感じだ。これは、結構無敵の思考だと思う。そう考えれば、下積みなんてものもないのだ。下積みという言葉自体にネガティブさを含んでいる。黙って俺についてこい理論は、下積みではなく上積みの発想だ。その瞬間に光を刺しているからだ。

僕もこの思考法で生きてみようと思う。さぁ、また帰りの車で聴いてみよう。