飲み会

大人数の飲み会というのが、苦手。
人数が少なくても、苦手。

かつて、仕事でクラブへ行ったときのこと。
先方Aの両脇には美女B、Cを侍らせた。
が、人というのは優劣というものがある。
より見目麗しいBにA氏は身体を向ける。
斜め後ろからその姿を眺めるC。
会話に入れないCが気になって仕方なかった。
自ずと僕はCをもてなす。
惨めな思いをさせたくない。
単なる自己解釈かもしれないが。

大人数の飲み会では、端の席。
そこが憂き目に遭う確率が高くなる。
楽しめない、楽しみたくてもできない。
そんな参加者を見るのが嫌いだ。
だから、僕はすすんでその席を選ぶ。
食べたい物があっても箸を動かさず。
余って誰も手をつけないものを処理する。
飲みたい物のオーダーも出さない。
空いたグラスを片付けるスペースを確保する。
ただ、黙々と時間が過ぎるのを待つだけ。
そして、楽しさと無縁の飲み会は終わる。
時間を浪費した虚しさだけが残る。

結局、その後は孤独の食餌。

ツマラナイ。

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