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「【正】しいすじみち」かどうか。

ぼくのブログでは、毎月13日及び不定期で、
漢字のことを調べたり考えたりしてみる
「リッシンベン調査団はゆく。」
というシリーズを更新しているんですが。

毎月の「リッシンベン調査団」の日、
どの漢字を選ぼうか? ってのはさ、いつも、
けっこう悩みどころでもあって。
最近では、その前日とか、
そのころ書いているブログの内容から、
関連深そうな漢字をチョイスすることが多くって。
なので、13日の日である本日もね、
そういうふうに選ぼうとするならば、昨日のブログでは
「ただしいこと」という内容について
すこし書いていたので、今回は、
【正】の漢字にしようかなあとぞんじます。

なので、さっそく、
いつものごとし、白川静先生の
『常用字解[第二版]』を紐ときますと、、

【正】 セイ・ショウ(シャウ)/ただしい・ただす・まさ・まさに
会意。一と止とを組み合わせた形。一はもとに作り、城郭で囲まれているまち。止(足あとの形)の古い字形は(ゆく)と同じで、行くの意味がある。正は城邑じょうゆうに向かって人が進む形で、攻める、攻めて征服するの意味となる。正は征のもとの字である。征服して征服地の人から税をとることを征といい、その支配の方法を政という。征服した人びとに重圧を加えて税の負担を強制することを政といい、そしてそのような行為を正当(道理にかなっていること。正しいこと)とし、正義(正しいすじみち。正しい道理)としたのである。それで「ただしい、ただす」の意味となり、純正(まじりけのないこと)のようにも用いる。

【正】の漢字とは、まずは、
【一】と【止】とを組み合わせた形、
とおっしゃるのは、なるほどぉ、
たしかに組み合わさっているなあ〜。そして、この
【一】とは、
城郭で囲まれる【邑(まち)】のことであり、
【止】とは、
「足あと」の形であり、
】の字と同じく「行く」の意味がある。

【一】と【止】とが組み合わされている
【正】とは、
城邑に向かって人が進む形、とされ、
「攻めて征服する」の意味となり、この
【征】のもとの字が、
【正】である。

征服して、征服地の人びとから
「税」をとることを
【征】と言い、その支配の方法を
【政】と言う。

‥‥と、ここですこし余談なのですが、
ぼくの名前は「秀之」と書き、
「ひでし」と読みまして。また、
ぼくの父の名前は「政司(まさし)」でして。
この【正】の漢字のことから、
ぼくの名前の【之】と、
父の名前の【政】が、
漢字としてつながりが現れているのは、
なんだか、おどろいたです。

という、このような
【政】の行為を、
「正当(道理にかなっている)」として、
「正義」とした。。。

ぼくはさ、どちらかと言えば、
「正義」って、
大事な部分はあるとしても、どこか、
こわいものであるとも感じていて。
それは、でも、たとえば
【正】という漢字の成り立ちから見たとしても、
やっぱり、ちょっとこわいかなあ、
とぞんじました。

さて、ならば、ぼくは、
つまり、秀【之】は、
城邑へと攻める方向に「ゆく」のではなくって、
どちらへと「ゆく」べきか。

つまりは、ぼくは、どの方向へと
このじぶんの「足あと」をつけてゆこうか。

令和4年7月13日


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