現在をどう生きるか9

第71回 断層

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。愛のままにわがままに、ほんじつは、第71回めだけを傷つけない。]

こんにちわー。ぜんかいでは、、

「極端に言いますと、このふたつの岐路に立たされてる、っていうのが関西の大地震の持ってる非常に大きな問題です。

 これはやっぱり、よく注目してご覧になってたほうが良いと思います。神戸市が復興したときに、あるいは関西地区が復興したときに『どんな形の都市が出来ているかな。』とか『どういう産業になってるかな。』っていうことは、よくよく見てたほうがよろしいと思います。

 で、旧来通りだったらがっかりしたほうがよろしいと思います。

 それから、『新しいあれをやってるよ。』とか『新しい方向性を打ち出してるよ。』となれば、それは日本国の社会全体の模範になるだろうって思います。そのふたつの岐路ってのを、関西における大地震は持っています。」

のところでした。つづきを聴こうよ!!!

で、これがいかに重大か、っていうこと。僕の知ってる人で、あの、壊れちゃった人居ますけど。
(チャプター09「阪神・淡路大震災復興への課題」/4:32〜)

「このことがいかに重大か、ということ。たとえば、僕の知ってるひとで壊れてしまったひとがいますけど。」

吉本さんのお知り合いの方でも、被災された方がおられて…。

その人なんか、あの。えーと、精神的な問題を…、思想的な問題も含めて、あの、自分の中ではやっぱり、あの。あの。震災前、震災後、っていうくらい。

「その人は精神的な問題、また思想的な問題もふくめて、『震災前→震災後』というくらいに、」

‥‥思想的な問題もふくめた精神的な問題。。

それは、戦前と戦後とか、戦中とか戦後とかっていうのと同じぐらいの、なんか、断層でもって。

「それは、『戦前→戦後』や『戦中→戦後』と言うのとおなじくらいの断層でもって、」

‥‥断層。。

自分の中では、やっぱり、震災前と震災後っていうのが、ある。っていうふうに僕に言った人が居ます。

「自分のなかでは『震災前』と『震災後』がある。と、僕に言ったひとがいます。」

‥‥震災前と震災後。。

つまり、あの。それくらい、あの、潜在的に言いますと、あの。大きな…、精神的にも衝撃を与えています。

「潜在的に言いますと、それくらい精神的にも大きな衝撃を与えています。」

‥‥大きな衝撃。。

というここでの「潜在的」ということばはさ、「外に現れず、内に潜んで存在するさま。(広辞苑第七版より)」とのことですので。つまり、吉本さんのおっしゃる「復興」とは、たとえば街や建物に限った話しではなくって、人間の精神的なぶぶんでの「復興」という意味もあるんだろうか、って想いました。

このつづきは、次回noteで聴きましょう。。。

そして羽ばたく ウルトラソウル!

平成30年9月21日


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