表紙5

第10回 近親者の裏切り

【げんざい、吉本隆明さんの『喩としての聖書−マルコ伝』という講演をすこしずつゆっくり聴いてます。ほんじつで「第10回目」ですっ。前回noteはこちらだお。】

さっそく、吉本さんの講演つづきを聴いてまいります。

で、もうひとつ。もうひとつ、近親者っていうことについて、(チャプター4 / 聖書の思想のいちばん大切なこと_0:00〜)

もうひとつ、「近親者」について、

あの、例えば、「マルコ伝」なら「マルコ伝」で言ってるところがあります。それは、どういうところかって言うと、えーと、あの、これは「マルコ伝・13章」にあるわけですけれども。つまり、

「マルコ伝」の13章にしるされている。それは、

13章のところに。イエスが最後に近い頃なんですけれどね、君たちは福音を述べて歩いていると人から迫害されるだろうと。人々はおまえたちを裁判所に手渡したり、衆議所に手渡したり、それから迫害したりするだろう。っていう言い方をしてるところがあるんですけれど。

晩年に近い頃のイエスが、「君たちは福音(キリストの教え)を述べて歩いていると、ひとびとは、君たちを裁判所や衆議所(←ネットで調べてみますと、会議をしたり、罰を与えるような場所のことかな?)に手渡したり、迫害したりするだろう。」と言い、そして、

そのところで、兄弟は兄弟を、父は子を、師に渡し、子は親たちに逆らって立つだろう。っていうことを言ってるところがあります。つまり、兄弟は兄弟であろうと、おまえの兄弟であろうと、おまえを裏切っておまえを裁判所に渡したり、長老の元に渡したり、そういうようにおまえを裏切ることはあるだろう。

「兄弟は兄弟を、父は子を、師に渡し、子は親たちに逆らって立つだろう」と言っている箇所がある。つまり、兄弟であろうとおまえを裏切ることはあるだろう、と。。

それから、父親が、おまえが福音を述べていることでもって、おまえをやはり売り渡すってことがありうるだろうと。つまり、おまえを権力に売り渡したり、長老会議に売り渡す。そういうことを、親が、父が、することもあるだろう、と。また、

それから、父親がおまえを権力や会議へ売り渡すこともあるだろう。また、

子が、おまえの子が、そういうことをする。っていうこともあるだろう。

逆に、子が親へ、そういうことをすることもあるだろう。。。

つまり、そういう場合に、公の思想、つまり福音を述べるっていうことは、つまり、神の国が近づいたっていうことを述べているそういう公の考えを述べるっていう場合に、

つまり、「公の考え」を述べるというときには、

それを貫こうとすると、ある場合には、親兄弟がおまえを「あいつは変なやつです。」っていうふうに、おまえを裁判所に売り渡したり、衆議所に売り渡したり、それからおまえを迫害したりすることはありうるんだよ。っていうことを言っている箇所があります。

それを貫こうとすれば、ある場合には、親兄弟(近親者)が、おまえを裁判所や衆議所へ売り渡したり、また迫害したりすることはありうるんだよ。と、「マルコ伝・13章」で言っている箇所がある。

ここを踏まえまして、また次回へつづきますっ!! どようび、快晴。暑くなりそう。

2016年6月18日



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