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「よろしく」ということば。

この新年、ふと思ったのがね、
「よろしく」という日本語って、
よいなあ! ってゆうことなのですが。

新年では、
「ことしもよろしく。」
と伝え合ったり、
新年でなくても、
「よろしくお願いします。」
と伝えたり、はたまた、
たとえば、コンサートにおいては、
アーティストさんのMCにて
「最後まで、よろしく!」
とのように伝えられたり、もしくはさ、
「夜露死苦」や
「4649」などなど、
いろいろな表記があったりもする。

そんな、
「よろしく」ということばが、
昨年の一年間、世間において
どれだけの回数言われてきたのやら、
まったく見当もつかないし。
ぼくだっても、これまで
「よろしく」ということばを、
何度言ってきたのかわからないな。
おそらく、
昨日の元日でも、無数の
「よろしく」が、
交わされてきたのでしょう。

よくよく考えてみれば、
「よろしく」とは、
「よい感じで」的な意味だとは思うけれども、
その意味の実態は、よくつかめないな。

でも、なんだか、
「よろしく」としか言えないし、
「よろしく」と言ってしまうし、
「よろしく」と言いたいし、そんな、
「よろしく」ということばの中に、もしくは
「よろしく」ということばの響きに、
すべてが入っているようだ。

新年における
「ことしもよろしく。」
と伝え合う場合には、
「ことし『も』よろしく。」
という、その「も」もね、
よいなあ、って思う。

つまりはさ、
おととしも、
きょねんも、そして、
ことしも、というような、
ずっとつづいている感じが、よいなあ。

もう、いっそのこと、
だれかに対して、もしくは、
あなたに対して、だけでなくって、
この世界に対して
「ことしもよろしく。」
と申しあげながら、そうして、
この世界のすべてが
「よろしく」の状態で、
つつまれたらよいのに。

そんなふうになるように、
どうぞ、よろしく。

令和5年1月2日


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