表紙14

其の十二 やさしい算術計算で

《2008年7月19日・昭和女子大学人見記念講堂にて開催されました吉本隆明さんの講演『芸術言語論 −沈黙から芸術まで』を、ぼくが毎回ほんのちょっとずつ聴いてゆきながら、あらためてどんなおはなしだったのかを思いかえしてまいります。》

こんにちは〜。

前回noteでは、もし、この一本のりんごの木が植わっている範囲がたとえば「5坪」あったなら「りんご1個の価値」はどーなるか?! の場面でした。このつづきを。。。

あの、いま。いま、地代を考える場合でも、あの、坪。坪いくらとか、坪30万円とか、坪何万円とか。銀座のまんなかだったら坪百万円、百何十万円だとかって言うふうに、坪で言いますから、(チャプター04 / 古典経済学から芸術言語論へ_9:07〜)

たとえば、土地の値段を考えるばあいには「坪いくらか?」のように「坪」で言うから、

あの。その、それと同じように言いますと。りんご1本の木が、まあ、5坪の範囲で収まっていたとすれば、この地面の地代一坪いくら。って言うのを五倍すれば、五倍しただけの地代を加えれば、

木が植わってる範囲が仮に「5坪」なら、この土地ひと坪の値段を五倍すれば、

りんごの、りんご1個の値段が、どっかの土地に植わってた場合の、なんて言いますか、えー。価値。価値になるわけです。

その値段というものが、木がどこかの土地に植わっていたばあいでの「りんご1コの価値」となる。

すると、えー。あの、えー。野っぱらにただ、所有者のわからない野っぱらに、1個あった。ってのとちがって。どっかの土地、誰かの所有地の5坪の範囲にあったとすれば、その、その所有地の坪いくらって言う地代を五倍して。

「所有者のわからない野原にりんごがある」のと、「だれかの所有地にりんごがある」のとでは、その価値はちがう。

そして、

それで、その中でたとえば、りんごがこの木全体で50個生えてたとすれば、実ってたとすれば、あの。それを50分の1すると、そうすると。りんご1個がどっかの土地に、土地に生えてた、っていう。植わってた、植えられていた、っていう場合の、りんご1個の価値の増加の具合がわかるし。

たとえばその木にりんごが50個実ってたとすれば、たとえばそのような計算によって、

また、正確にそれを数字化することはできる。これは、やさしい算術計算でそれができる、ということがわかります。

そーすれば、それをかんたんに数字化することができる。。。

えーっと。なんて言うのか。いろいろな要素があって、その要素をひとつずつ見てゆく的な感じなのかな。たとえば「どこに生えてるか」とか「土地の範囲」とか「何コ実っているか」とか、みたいな。ちょっと、ぼくにはややこしくって…。

んではっ、吉本隆明さんの講演つづきはまたもや次回noteで聞きます。さいきん、日が暮れるのがすこし早くなってきた〜。

平成28年8月26日



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