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「見た目」とは何だろう?(「なまはげ」とか「ゲイズ」とか。)

先日のブログでは、秋田県男鹿半島周辺における伝統行事
「なまはげ」による「恐怖」とは、
見た目や動作、及び
大晦日の日に突然家の中へやって来るという
タイミング及びシチュエーションのギャップ、
このみっつなのではないかなあと申しました。
でもぼくは「なまはげ」を体験したことがないので、
これらはすべて想像ではあるのですが、この
「なまはげ」とは、子供たちを
ただただ脅かしているのではなくって、
家族の無病息災や豊漁豊作吉事をもたらす神様である、
と存じております。つまり、
見た目や動作はこわくとも、じつは
子供たちの健康や成長を願っているのが、
「なまはげ」である。

ここで考えられるのはね、たとえば
「人は見た目が○割」というのも
よく言われていることだとも思うのですが、
ならば、「なまはげ」とはその
見た目や声や動作というのが、
ほんとうの中身と合致していない。
とってもこわい見た目とは裏腹に、
じつは、やさしいのが
「なまはげ」なのだと考えられる。
ともすれば、「見た目」とは何だろう?

たとえば、昨日のブログでも申しました
ゲームソフト『風来のシレン6』より考えるとすれば、
「シレン」シリーズでは、
【マムル】や【チンタラ】や【ゲイズ】や【ぬすっトド】や
【ひまガッパ】や【ノロージョ】や【にぎり変化】などなどなど、
たくさんのモンスターが登場するけれど、
これまでのシリーズを遊んできたプレイヤーは、
これらのモンスターがどのような敵なのか、もしくは
どのような特殊能力を使ってくるのか、というのは
よく知っていたとしても、でも、
シリーズを初めてプレイする方々にとっては、
初めて見て相対するモンスターたちに、
ときには苦戦することもあるやもしらない。
それでも、たとえば、上記のうちの
【ゲイズ】ならば、見た感じがけっこう気持ち悪くって
初めて見て、なんかやばそう、というのが
わかるようにも思われる。

たとえば、地球上の生物では、
蜘蛛とか、カエルとか、たことか、
ぼくは詳しいことは存じてないですが、
強い毒を持つ生物の見た目が、
いかにもやばそう、という場合があると思うけれど。
このときの「いかにもやばそう」という感覚は、
どこからやって来るんだろう?
つまり、生物に詳しくなかったとしても
「いかにもやばそう」と感じられるのは、
その生物自体が、おれは毒があってやばいぞ!
と伝えようとされているのか、もしくは
人間の中に組み込まれている本能のようなものなのか。
はたまた、生物の中には、
かわいらしい見た目とは逆に、
こわいとか、つよいとか、あぶないとか、
そういうこともあるのでしょう。
そういうような状態は、いわゆる
「見た目」からはわからない場合もある。

人間だってもね、
「見た目」から見える部分、及び
「見た目」からは見えない部分もあるんだろう。
「見た目」はとっても大事なのだとしても、
「見た目」がすべてじゃあない。
もしかしたら、そういうような
「見た目」を逆手にとって、
人をだます、という場面もありうるやもしれない。

そう考えてみるとすると、
「なまはげ」という神様は、いかにも
おそろしい見た目なのだとしても、じつは
無病息災や吉事及び子供たちの成長を願う、
というようなぼくは民俗学的なことはわかりませんが、
「見た目」とはちがうことがある、
というふうに思うともすれば、
なんだか、素敵だなあと存じます。

「なまはげ」が世界中に登場して、
世界中の子供たちの成長、及び
世界中の人々の無病息災が願われるような
そんな世界ならば良いのに。。。

令和6年3月10日

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