20190206空

卵からひなをかえすみたいに。

「目標」とか「夢」とか「叶えたいこと」があれば、
それを、どんどん他人に話したほうがよい。
っていうのを聞いたことあるけれど。
ぼくは、それは「言うタイミング」みたいなのが
大事かなあ、って思うのよね。

たとえば、
「小説を書きたい!」という夢を持っていて。
だれかへ、
「おれ、小説を書きたいんだよね。」と言う、として。

なんだか、「言うタイミング」によってはさ、
そうだれかへ言うことによって、
言ったことで満足をしちゃって。
せっかくの「小説を書きたい!」という夢が、
しぼんじゃう可能性だってもあるんではないか。

言うんならば、たとえば
「おれ、小説を『書いた』んだよね。」
という【過去形】や、もしくは、
「おれ、もうすぐ小説を『書き終わる』んだよね。」
のような【未来完了形】で言えば、
もう書き終わってたり、
書き終わる目処が立っていたりして。

そうすれば、夢がしぼんじゃう可能性もないだろうし。

言われる側もね、たとえば
「じゃあこんど読ませてよ。」って気軽に伝えたとして。
でも、「おれ、小説を書きたいんだよね。」と言いつつも、
いつまでも書かれないともすれば、すこし、
(うそなのかなあ???)って感じちゃう。

そうなればさ、どんどん、
せっかくの夢から遠のいてしまうかもしれないし。
夢が、死んでしまうのかもしれない。

まだ、「目標」や「夢」や「叶えたいこと」を
【過去形】や【未来完了形】で言えないんだとすれば、
その夢を語らず、
沈黙のままでいればよいのかもしれないね。

そうして、たとえば
「卵」から「ひなをかえす」みたいにさ。
その夢をじっとじぶんの中であたためながら、
やっとこさ「ひよこ」がうまれる的な時期になったときに、
はじめてじぶんの夢をだれかへ伝える。

夢って、べつにそれでも遅くないんかもしれないなあ。

平成31年2月6日


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