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張り巡らされる道路と血管。

ぼくの住んでいる愛知県豊橋市には、
六つの国道が通っている。

この市内の国道を挙げるともすれば、
市内の中央付近を東西に通る「国道1号線」、その
国道1号が北と西の方角に折れる西八町交差点より
東へ進めば「国道23号線」、
南へ進めば「国道259号線」、
市内南部の太平洋沿いを通る「国道42号線」、
市内西部の国道1号及び国道23号と重複する「国道247号線」、
市内北部から本坂トンネルを通る「国道362号線」。
また、豊橋市内では無いけれど、おとなりの豊川市を通る
「国道151号線」も地元の要衝の道路だ。

このうち、「国道23号線」は
かねてからバイパス化が進んでいて、
豊橋市内では国道1号バイパスの潮見バイパスより分岐する
「豊橋東バイパス」から「豊橋バイパス」へは全線開通しており、
現在工事中の「蒲郡バイパス」が開通すれば、
浜松方面より名古屋市まで、信号なしで
通ることができるようになるとのことで、すごい!

と、そんなふうにして
道路には番号がつけられているけれども、
この番号って何番まであるのかなあ?
と思い、ネットで検索してみると、
沖縄本島南端の沖縄県糸満市と那覇市とを結ぶ
「国道507号線」が、いちばん数の多い番号の
国道とのことでして。
「1」から「507」まで、という
その数字を口で数えてゆくだけでも大変なのに、
それだけの数の国道、及び、さらには
県道、市道、あらゆる道路が張り巡らされている。

大きな道路、たとえば、
「東名高速道路」のことを
「日本の大動脈」とも呼ばれますが。
このときにね、なぜ、
「大動脈」と呼ばれるか? ってえのは、
ちょっと疑問に思ったことがある。
「日本の大動脈」と呼ばれるときには、
たとえば、人間の心臓を通る
「大動脈」「大静脈」「肺動脈」「肺静脈」
という血管のうち、その
「大動脈」の語句が選ばれていて。
あらためて調べてみれば、
「大動脈」は人体最大の血管らしいので、
やはり、そのような道路のことを
「大動脈」と呼ぶのは理にかなっているのでしょう。

ならば、それだけじゃあなくって、
「日本の大静脈」や
「日本の肺動脈」や
「日本の肺静脈」にあたるのは
どの道路なのだろう? もしくは、人体には
「毛細血管」という細い血管もあるとのことなので、
それらはつまり、たとえば、市道、
及び、もっと小さい道を指すのだろうか。

人間ひとりの血管をすべてつなげると、
約10万キロメートルになるとも言われるらしいけど、
そんな、つまり、
人体を張り巡らされている「血管」が、
日本を張り巡らされている「道路」に
たとえられているのは、
比喩として、すごいなあ! と思う。

そんな道路も、人体の血管と同じく、
国内のすべて、もしくは
世界のすべての道路をつなげたら、
どれだけの距離になるのかなあ。

その道を通りながら、
ぼくらはどこまで行けるものか?

これらの道路が、
どうか、日々、安全に、安心に、
通ることができますように。

令和5年10月26日

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