現在をどう生きるか6

第45回 正しい不況の判断の仕方。

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。ほんじつは、何と言いますか、第45回目であって。]

こんにちはー。きょうも、おなじくですー。

ぜんかいにゃあ、、

「大企業の企業家が『不況だ!不況だ!』って言うのは、自分の企業を主体にして考えるからそうなんですけど。それは、あんまり正確ではないんです。

 それだって言い方で言いようがあって、そういう判断の仕方ってのはありますけど。しかしそれは、消費はどこで減りつつあるか増えつつあるか、で判断するのが一番良いので。

 そうするとスーパーやコンビニの次元で言ったら、もう大体、不況から離脱しつつあって。それ以上の規模の企業では、あんまり離脱してないよ。って。まして、製造業とかそういうところではそうだよ、っていうふうに判断したら一番良いわけです。」

のところを聴きました。つづきですです。。。

だから、あの、そういうふうに考えていきまして。それで、つい、まあ、今年はなお、なおさらきつくなった、みたいな話しがあるわけですけど。
(チャプター06「不況をめぐる価値の浮遊性」/4:57〜)

「そういうふうに考えていきまして、ことし(この講演は1995年に開催されました。)は、なおさらきつくなったみたいな話しがあるわけですけど。」

‥‥なおさらきつく。。

それは何故…、何故そうか、って言うと、あの。スーパー・コンビニエントストアの次元で、あの、大体零点何パーセント…、1パーセントにはならないですけど。零点何パーセント、あの、消費は減りつつあります。

「どうしてそうか? と言えば、スーパーやコンビニの次元では、消費は0.何%減りつつあります。」

ここのところはさ、「第42回」のときに聴きました「今年(1995年)に入って(消費は)少し減っています。つまり、零点数パーセント減っていますけど。」のところですねー。

つまり、スーパー・コンビニの次元で減りつつある、っていうことは、大体、あの。個人、個人…、個人個人の人たちが、なんか、あの。あんまりそこで、何と言いますか、あの。そこで物を使わなくなった…、あの、お金を使わなくなった、っていうことを意味するから、あの。

「つまり、個人個人の人たちがそこでお金を使わなくなったということを意味するから、」

‥‥そこでお金を使わなくなった。。

家計費を主体に考えますと、あの、そこんところで相当、あの、厳しく…、何と言いますか。脇を締めてるな、って。締めるようになったな、って言えますから。

「家計費を主体に考えますと、そこのところで、相当きびしくわきをしめるようになったなと言えますから。」

ここで吉本さんおっしゃる「脇を締める」という表現はさ、だいたい意味は分かるんだけれども、せっかくなので語句を調べてみようと思って。それで、いろいろ調べてみても、ぴったりなのは出ていなかったの。

おそらく、たとえば「財布のひもを緩(ゆる)める」ということばの反対の意味での「締める」的なことだとおもうです。

講演へもどります。

だから、大体、あの。何と言いますか、不況…、そういう次元での不況は、あの。ちょっとだけ、あの、不況だ。っていうふうに言えるようになった、っていうことになると思います。

「スーパー・コンビニの次元での不況は『ちょっとだけ不況だ。』と言えるようになった、っていうことになると思います。」

‥‥ちょっとだけ不況だ。。

つまり、あの。それが、あの、正しい、って言いますか。少なくても、比較的に言うと、正しい…、あの、不況の判断の仕方です。

「つまり、それがすくなくても比較的に言うと、正しい不況の判断のしかたです。」

‥‥正しい不況の判断の仕方。。

という、こんかいはここまでぇー。このつづきは次回noteで聴きますっ。

とは言ってみても、この「不況」についてのことからさ、どういうふうに「価値の浮遊性」へと結びついてゆくかが、まだちょっと見えて来てなくって。このあとの講演がどうなってゆくのか? がたのしみなんです〜!!!

平成30年8月26日