表紙5

第13回 最後の晩餐(パート2)

「ほぼ日刊イトイ新聞」「吉本隆明の183講演」より、『喩としての聖書−マルコ伝』という吉本隆明さん講演をちょびっとずつ聴き進めております。ほんじつ、第13回目っ。前回noteはこちらです〜。】

昨日より、ひきつづきまして。。

新約聖書「マルコ伝」14章での「最後の晩餐」という場面。イエスが弟子たちに「この中に居るひとりが私を裏切るだろう。」と予言をし、すると、弟子いちばんのチーフであるペテロが「すべての弟子が裏切っても私はあなたを裏切りませんよ。」って言い。そこでイエスがどう答えたかって言うと、

明日の明け方、鳥が、にわとりが朝方鳴くまえに、私を、3度否(いな)むところ、つまり「おまえとは関係ない。」って、3度言うだろう。っていうふうに予言するところがあります。それで、(チャプター4 / 聖書の思想のいちばん大切なこと_6:11〜)

イエスは「明日の明け方に『おまえ(イエス)とは関係ない。』って3度言うだろう。」とさらに予言したっ。それでっ、

ペテロは「いや、私はすべての人は裏切っても、私はあなたを裏切ることはありません。」つまり「私だけは別モノですよ。」っていうふうに言うわけですけれども、

ペテロは「いや、私だけは別モノですよ。」と答えたけれどもーっっっ、

もちろん、イエスはそんなことは信じてないわけです。つまり、信じてないわけです。それで、

イエスはもちろん、そんなこたぁ、信じておりません。そして、

「明け方、にわとりが鳴くまえに、おまえたちは私を3度否定するだろう。」っていうふうに、ちゃんと言うわけです。

もういちどイエスは、その予言を繰り返して言った。

それで。ところで、イエスが捕まって、まさに、12人のひとりであるユダの害によって捕まって十字架に架けられるわけです。で、十字架に架けられたイエスを見るために群衆が居るわけですけどね、

‥‥と、ここでの「12人の(弟子のうちの)ひとりであるユダ」とは、Wikipediaで見てみますとこちらの項より。それで、イエスが捕まり、十字架に架けられたイエスを見るために群衆が居るんだけれど、

その群衆のなかに、ペテロは隠れて群衆のなかにひそんでいるわけです。

ペテロはその群衆に隠れ、ひそんでいた。

そうすると、大祭司の端女、つまり下女ですよ。端女がペテロの顔を見知っていて、ペテロを見つけて、

ここでの、「端女(はしため)」とは「かつて、よその家の家事手伝いに雇われていた女性。」のこと。「下女(げじょ)」とは「掃除・洗濯・子守などに雇われていた女性。」のこと。どちらも「新明解国語辞典 第六版」より。

その端女がペテロを見つけて、

おまえは、ナザレのイエスにいつでもくっついていた人じゃないか?! っていうふうに端女が言うわけです。すると、

の、ここで言われている「ナザレ」とは、イエスの出身地だそうです。福音書の中でイエスは「ナザレのイエス」と呼ばれているみたい。そして、端女が「おまえはナザレのイエスにいつでもくっついていた人じゃないか?!」とペテロに問えば、、、

このつづきは次回noteで聴きます〜。ちょびっとずつのペースで。。。

2016年6月21日



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