現在をどう生きるか9

第72回 かつては無かった「現在」の課題。

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。ほんじつ、第72回めですーっ。]

こんにちはっ。ぜんかいではよぉー、

「で、これがいかに重大か、ってこと。僕の知ってる人で壊れちゃった人居ますけど、その人なんか精神的な問題、思想的な問題も含めて自分の中で震災前→震災後っていうくらい、それは戦前→戦後、戦中→戦後と同じぐらいの断層でもって、自分の中では震災前と震災後があると僕に言った人が居ます。つまりそれくらい、潜在的に言いますと精神的にも大きな衝撃を与えています。」

のところを聴いただよ。つづきっすわー!!!

この衝撃を回復しながら、関西地区は、あの。何て言いますか、都市としても、あの。こう復興していく、っていうその復興の仕方には、ふた通りあると。
(チャプター09「阪神・淡路大震災復興への課題」/5:09〜)

「この衝撃を回復しながら、関西地区は都市としても復興してゆく、という復興のしかたには2とおりある、と。」

‥‥衝撃を回復しながら。。

それ、もう旧来通りの復興の仕方で、政府の言いなりとか、地方自治体の言いなりで、あの。もう、官庁主導型で、そういうふうにしか執行しなかったら、それは、駄目ですよ。その復興の仕方。

「それはもう、旧来どおりで政府や地方自治体の言いなりの官庁主導型のみの復興のしかたはダメですよ。」

‥‥官庁主導型。。

そうじゃなく、あの、自分たちの規模で復興してったら、やっぱりこれは…。あの、これはやっぱり、なんか日本国全体の模範になるっていうふうに僕はそう思います。

「そうじゃなくて自分たちの規模で復興して行ったら、これは日本国全体の模範になると僕はそう思います。」

‥‥じぶんたちの規模で。。

あの、そういう二つの課題っていうのを、やっぱり持ってるんです。

「そういう2つの課題を持っているんです。」

これはやっぱり、明らかに現在の課題なんです。これはかっては無かったんですけど、現在の課題です。あの、課題で、持ってるわけです。

「これはあきらかに、かつてはなかった『現在』の課題です。」

‥‥かつては無かった「現在」の課題。。

というこんかいはここまでを一気に聴いてまいりました。ここのところで吉本さんおっしゃる「かつては無かった」というのはさ、なんだかすごいことだな、って感じました。つまり、ほんとうの意味で時代が移り変わった、みたいなことなのだろうなあ、って。

それではっ、このつづきは次回noteで聴きやすー。

平成30年9月22日