「時間的に【持】続する」こと、「夏の【時】を行ふ」こと。
前回noteでもそうだし、また、先日、
映画『四畳半タイムマシンブルース』を観たことも
影響されているとも思うのですが、
このごろ、あらためて
「時間」について考えているの。
とは言ってみても、
「時間」とは、何か?!
ってえのもよくわかんないけれども。
「時間」を考えるにあたっては、
日頃、と言うよりかは、月1ペースで、
漢字のことを調べてみる
「リッシンベン調査団」の団員のぼくとしては、
やっぱり、気になるのは、
「時間」という熟語における
【時】の漢字のことだなあ。
【時】とは、ぱっと見では
「日」と「寺」の字で構成されていて。
つまりはさ、ストーリーとして、
お寺の鐘によって「時間」を告げる、
みたいなことが関係しているのかなあ?
と、考えてみたところでね、
【時】という漢字について、
やはり、いつものごとし、
白川静先生の『常用字解[第二版]』にて、
その成り立ちを調べてみたいと存じます。。。
【時】とは、
「お寺にものを保有する」、もしくは
「その状態を持続する」の意味があり、
「手偏」に「寺」がつく【持】のもとの字である。
この【持】とは、
「手に持ち続ける」の意味があり、はたまた、
「時間的に持続する」の意味として、
「日偏」に「寺」がつく【時】の字とされる。
[論語]の[衛霊公]には、
「夏の時を行ふ」とあり、
中国最古の王朝とされる「夏」の
農事暦を使う、ということから、
【時】とは、【暦】の意味に用いられる。
‥‥ってゆう、そうかあ、
なるほどぉー。
まずはさ、そう言われてみればたしかに、
【持】と【時】って、
漢字のつくりが「寺」で同じなのだった。
これらの意味として、
「保ち続ける」が【持】で、
「時間的に持続する」が【時】なのかあ。
では、ともすれば、
「人偏」に「寺」がつく
【侍】はどうなるのだろうか?
論語では、
「夏の時を行ふ」
とある、とのことでして。つまりはさ、
中国最古、西暦で言えば、
紀元前2070年頃〜紀元前1600年頃における
「夏」の時代のころからすでに、
【暦】つまり【時】があって。この、
【暦】および【時】とは、
農事暦、つまり、農業用としての
「時間」があったのだろう。
ともすれば、
農業が始まったことによって、
「時間」が生まれたのでしょうか。
いや、でも、もしくは
農業が始まる以前、
狩猟採集生活の時代においても、
狩猟採集生活における
「時間」があったのやもしれない。
そういう詳しいことは、
ぼくは、存じない。
でも、そういうような、
昔の昔の昔の時代から、人間の生活には
「時間」があったのだろうなあ、
と想像いたします。
令和4年10月13日
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