見出し画像

暗闇の中で歌う歌。

きのうのブログでは、奥田民生さんのアルバム
『OTRL』に収録されている、
『暗黒の闇』という曲のことを書きまして。

たとえば、暗闇のことを、
「ゆかいな暗黒の闇」と歌われる
奥田民生さんの『暗黒の闇』のごとく、
暗闇の中でも、その曲を歌えば
たのしく過ごせられるような、はたまた、
励まされたような場面って、
ぼくはこれまでに何かあったかなあ?
と思い出しながら、たぶん、
あったかもしれないけれど、
でもなんだか、あんまり思い出せないな。

暗闇の中で励まされる音楽、と言えば、
ロールプレイングゲーム『MOTHER 2』のね、
主人公たちが訪れるツーソンという街から、
スリークという街へ行くために通るトンネルでは、
おばけがうようよしていて、
トンネルが抜けられない。
おばけのトンネルを抜けるための方法として、
ツーソンの街のライブハウスで演奏していた
「トンズラブラザーズ」というバンドの
トラベリング・バスに乗せてもらい、
ノリノリの演奏と共にトンネルを越えてゆく。

あの場面を思い返すと、
音楽ってすごい! と感じるの。

そしてまたほかにもね、たとえば、
連続テレビ小説『あまちゃん』では、
東日本大震災の起きる日、
ユイちゃんが東京へ行くため、
北三陸から列車に乗り込むけれど、
列車がトンネルを差し掛かったとき、
大地震が発生し、列車もストップする。
外の様子を見てくるため、
乗務員の大吉っつあんが列車を降り、
トンネルの出口に向かって歩き出す。

トンネルの暗闇の中で、大吉っつあんは
いつもカラオケで歌っていた
「ゴースト・バスターズ」を口ずさむ。。。

‥‥という、あのシーンのことを思い出すと、
今でも、ちょっと、泣きそうになるのですが。
「ゴースト・バスターズ」の歌を、幾度となく
大吉っつあんがカラオケで歌っていたのは、
このときのための伏線だったのか、とも思いながら、
暗闇の中に居るじぶん自身を励ますために、
歌を歌う、ということを、
『あまちゃん』の大震災の
トンネルのシーンで考えたのよね。

そんな、潮騒のメモリー。

私は ギター
Aマイナーのアルペジオ 優しく〜

令和4年5月20日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?