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母親のうつくしい愛情と【好】き。

このごろのブログではさ、
「好き」ということについて書いたので、
ならば、こんかい、漢字について調べてみる
「リッシンベン調査団」シリーズでは、
【好】の字について見てみたいー。

たとえば、【好】とは、
「女へん」に「子ども」という形なのですが、
そのあたりも、どういうふうになのか、
関係しているかどうか???
というふうにも思いながら、さっそく、
白川静先生の『常用字解(第二版)』を紐とけば、、

【好】 コウ(カウ)/このむ・すく・うつくしい・よい
会意。女と子とを組み合わせた形。甲骨文字には(‥中略‥)母親が子どもを抱く形(甲骨2)があるから、もと母親が幼児をかわいがることをいう字であろう。[詩経しきょう、小雅、常棣じょうてい]に「妻子さいし、好合す」(妻子つまこ、仲むつまじい)の句がある。母親の子どもに対する愛情の意味から、姿が「うつくしい」という意味、「したしい」の意味となり、すべて状態が良好である(よい)ことをいう。また良好なものを「このむ」の意味にも使う。

やはり、女性が、つまりはさ、
母親が子どもをかわいがる。
という意味があるそうで。

子どもに対する母親の「愛情」の意味から、
姿が「うつくしい」という意味になる。
という、このイメージはさ、
すてきだなあー。

また、「うつくしい」だけでなくって、
「したしい」や、
「すべての状態が良好(よい)」や、
「良好なものをこのむ」の意味もあり、
なんだか、良いことづくしな漢字だなあ。

はたまた、漢字の用例としては、
【好意】人にいだく親近感や愛情
好音こういん】美しい音色ねいろ。こうおんともよむ
【好学】学問を好むこと
【愛好】物事を愛し好むこと
【絶好】とびきりよいこと
が掲載されていて、これらもね、
良いイメージの熟語ばかり。

【好】という漢字を見るだけでね、
なんとなく、気持ちが明るくなる、
みたいな雰囲気を受けるような、
感覚あったりするけれども。たとえば、
「かわいがる」「うつくしい」「したしい」
「このむ」「よい」という意味がさ、
この字の形の中に含まれているから、
なのやもしれないなあ。

【好音】を聴きながら、
【好学】と【愛好】を思いながら、
【絶好】であれたら。。。

令和3年10月13日


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