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「完璧主義」のこと。

「完璧主義」って、すごい!
と思いきや、でも、ぎゃくに、
脆いんじゃあないかなあ、とも思っているの。

たとえば、なんでしょう、
じぶんの家を「掃除」するとするじゃん。
リビングとか、ダイニングとか、
キッチンとか、トイレとか、お風呂とか、
じぶんの部屋とか、玄関とか、お庭とか、
そんな、いろいろ掃除しているあいだに、
けっこう時間が経ってしまって。
最後のころには、もう、
はじめに掃除した場所がすこし汚れてきている。
ということも考えられる。

そうなると、完璧主義で、
完璧主義を貫き通す、とするならば、
またはじめから掃除をし直しながら、
これがループする。ってゆう、いや、
たとえが単純すぎるような気もするが。

たとえば、日本とブラジルを
同時に眺めることはできないように、
「おもて」と「うら」を
同時に見ることができないのならば、
「おもて」を完璧にすれば
「うら」にひずみが出てきて。ぎゃくに、
「うら」を完璧にすれば
「おもて」にひずみが出てくる。
ということは、考えられる。

さらに、先述の「掃除」を例に考えてみると、
家事は「掃除」だけでなくて、
「料理」や「洗濯」やその他
「名も無き家事」というのもたくさんあるから。
ひとつのことを完璧にしたとしても、
なにかはおろそかになっている可能性はあって。
そうなれば、その
おろそかになってしまった物事によって、
健康を害することもあるやもしれないし。

そしてまた、じぶん自身が
完璧に集中しているあいだに、
だれかが、たとえば、家族が、
べつの作業をしてくれていて。
その完璧さは協働のおかげで成り立っていた。
ということも考えられそう。

そもそも「完璧主義」という語句自体もね、
「主義」ってえのは、つねに
じぶん自身の考え・思想を抱きながら過ごす。
ということだから、
「主義」ということばの中に
「完璧」の意味がふくまれていて、
「完璧」の二乗、のようになっている。
というふうにも考えられるか。

あらゆるすべてのことを
完璧にできているひとは、
すごいなあとも思うけれど、
ぼくには、ぜったい真似できないな。

ぼくとしては、できれば、
手抜きしたくないけれど、
息抜きはしながら、
未完のままですごしたい〜。

未来へ続く扉、相変わらずノックし続ける。。。

令和3年4月27日


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