表紙14

其の十 結びつける

《2008年7月19日・昭和女子大学人見記念講堂にて開催されました吉本隆明さんの講演『芸術言語論 −沈黙から芸術まで』を、ぼくが毎回ほんのちょっとずつ聴いてゆきながら、あらためてどんなおはなしだったのかを思いかえしてまいります。》

こんにちはっ!

前回noteでは、アダム・スミスがしるした「価値」の説明を読んだ吉本さんが「すごいことを言う人だな。」と思われたばめんでした。

では、つづきを。。。

だから、これは。これはやっぱり、ニュートンが、えー、あの。りんごが落ちてくるのを見て。はっ、と気がついて。あの、なんて言いますか。重力の問題なんだな、これは。って言うのを、(チャプター04 / 古典経済学から芸術言語論へ_6:42〜)

この「価値」の説明とは、りんごが木から落ちるのを見たニュートンが「これは、重力の問題だ!」とおもって、

自分がかねてから考えて、科学的に考えていたことに、そのりんごが落ちてくること自体を結びつけることが、ニュートンはできたわけですけど。

「かねてから科学的に考えていたこと」と「りんごが落ちる」のを、結びつけることができたけれど。

それとおんなじように、あの、こう。スミスのそういう言いかたは、よくよく考えますと、やはり同じような意味を持っていて。

スミスがしるしたこの説明も、ニュートンとおんなじような意味合いで、

これだけ、やさしく。専門家にも通用するでしょうし。また、全然そんな経済学がどうだ、とか、そういうことに関心の、関係なかった人が聞いても、それは納得ができる説明のしかただと思います。

どんな人にでも納得できる説明のしかた。。。

‥‥と。ぼくはさ、まだよくわかっていないのかもしれないけれど。しょうじき、なんだか単純のようなのかも? って思ってしまったところが、ないこともなくって。んでも、たぶんそーいう感じじゃあないんだろーなぁー。えーと、なんて言うんだろう???

うーん、と。まだ、ぼくはうまく言えないです。

その、そのうえで、もうひとつだけ。えー、スミスは例を、なんと言いますか、引き伸ばしています。

そのうえで、スミスはこの例をさらに引き伸ばしている。と、吉本さんおっしゃるそこのところは、また次回noteで聞きまーす。ときたま入ってくる風が、冷んやりしていてここちよい。

平成28年8月24日



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