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過信。

学習塾講師のアルバイトをする上で、
たまに、なんだか、むしょうに、
不安になるときがあって。
そういうときにはね、いつも、
「教育」についての
ぼくの中のバイブルとも言えるかのような、
武富健治さんのマンガ『鈴木先生』を
読み返しているの。

このまえもさ、
そういう気持ちになったときがあったので。
また、本棚から取り出してきて、
『鈴木先生』全巻読んでいたのですが。

「鈴木先生」のような
指導はできないにしても、
やっぱり、励まされる。というか。
ちゃんとしなきゃあ、ってゆうような、
自省を想ったりもしたり。。。

マンガ『鈴木先生』ではね、
どのお話しも大好きなのですが。
こんかい読み返した中では、とくに、
【第10巻/@神の娘 その5】の回で
「鈴木先生」が生徒たちに話されていた
「決して自分の体験や経験を過信するな!」
のことが、印象的だったなあ。

たとえば、「鈴木先生」が
算数を例にして説明されていたのですが。
「足し算」の概念をまだ知らない幼児に、、

2+2=4

‥‥という計算を教えたとすると、
もしかしたら、その子は
「足し算」の答えがすべて「4」だと思って、
「3+3=」も「4+4=」も「5+5=」もすべて
「4」と答えるかもしらない。

でも、
それらの答えは、バツで。

では、もしも、
「足し算」を理解している小学一年生に、、

2×2=

‥‥という問題を出したとすると、
「ににんがし」で
答えは「4」だけれども。
それはすでに「かけ算」を知っているから、
答えられる問いであって。
まだ、「かけ算」を習っていない彼は、
この問いを解くことができない。

でもでも、彼が、
「2×2=」という問題を見たとき、
記号の「×」と「+」の違いを見落として、
あ、これ、わかるっ、
「2『たす』2は、4だ。」と思って、、

2×2=4

‥‥と書いたとしたら、
答えは、正解。。。

でも、この正解は、
「2+2=」も「2×2=」も、たまたま、
答えが同じ「4」だったから、
当たっただけで。

けれども、この正解に
「やったあ!」と思って、そのつぎには、
「3×3=」「4×4=」「5×5=」
も、すべて「足し算」の方法で
計算してしまうようになるかもしれない。

そうすると、答えは、
すべてバツになってしまう。

この例のように、
「たまたま正解した」という「経験」が、
のちのちに、間違いを
引き起こしてしまうかもしれないから、
気をつけたい。

‥‥という「鈴木先生」のお話しだったのですが。
これを読みながら、
こういうことってたくさんあるよなあ、
って感じたんだった。

以前はそうだったと思いこみながら、
勝手に、勘違いをして、
過信して、行動してしまう。
みたいな。

そういうことは、
いつでも、いくらでも、
ありえそうなことだし。
ならばこそ、気をつけても、気をつけても、
気をつけ足りないやもしれないけれども。
やっぱり、なんとか、
気をつけられるようでありたいの。

令和2年9月25日


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