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閉店と思い出。

さくじつ、豊橋駅前の
「ほの国百貨店」が閉店した。

元は「豊橋丸栄」という名称として、
ぼくが生まれる前からの
「営業45年の歴史に幕」とのことで。
豊橋市民のじぶんとしてはさ、
やはり、いろいろ思い出がある。

たとえば、百貨店でのお買い物では、
洋服だったり、靴だったり、スーツだったり、
日用品や台所用品を購入したり。
また、各種イベントも開催されたり。
2017年のね、しまおまほさんのトークショー
「いつトークするの?今でしょ!」は、
ほの国百貨店で開催されて、観にゆきましたー。

そして、ぼくが高校生のころ、
中日ドラゴンズがリーグ優勝した年のこと。
優勝が決まるやもしれない試合の日にね、
当時「丸栄」にて、みんなで試合を観る
今で言う「パブリックビューイング」っていうの?
が行われまして。友人たち数人で応援をしに行ったの。
今思い出しても、たのしい思い出だしー。
無事優勝が決まり自転車で帰宅するとき、
近辺の道路では一面、ビールのにおいがしたなあ。

あとはさ、これはいつごろのときだったか、
はっきり憶えていないですが。
たしか、高校入試の面接のときだったかなあ?
いや、ちがうかもしれないけど。
ぼくは当時、将来「建築士」を目指していて。
その、なにかしらの面接のときにもね、
「建築を目指す。」というのを話したと思うけれども。
そう話したら、面接官の方からさ、
「どの建築が好きですか?」と問われて。
でも、ぼくはなんだか当時はまだ、
あんまり知識が無かったんだと思う。

好きな建築が、とっさには出てこなくって。

かろうじて思い浮かんだのが、
地元豊橋の「丸栄の建物」という答えだった。

でも、そうは言ってみても、
当時そこまでじぶんの考えが無いから。
このあと、ぜんぜん答えられなくって。
それだけが理由じゃあないにしても、
そのなにかしらの入試は落ちた、
という記憶があるのよねえ。

ほの国百貨店閉店

でもさ、今、こうあらためて、
よくよく見返してみれば、
この「ほの国百貨店」の建築のふんいきってば、
たとえば、縦長の「窓」が
規則的に並んでいる感じってぇのも、どことなく、
ヨーロッパの街並みっぽいような気もしてきて。
いや、よくは知らないけれども、なんだか、
イギリスやフランスやイタリアの街の
建築っぽさの感じがあって。
今では、なかなかよいなあと思っている。

豊橋駅前の大通りの建築がさ、
ぜんぶ、この「窓」のようなふんいきだったらば、
けっこう、街並みのイメージも、
インパクトあるような感じだったやもしれないねえ。

‥‥みたいなことをね、
当時のなにかしらの面接のときに言えたら、
よかったかもぉ。とも思いつつ、
さくじつ閉店の日、
「ほの国百貨店」の写真を撮っておりました。

令和2年3月16日


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