見出し画像

【疲】れているときの呼吸。

毎月13日の日に更新をしている、
漢字について調べてみる「リッシンベン調査団」のこと、
こんかいはさ、このごろ、
疲れもあるので、その
【疲】という漢字を調べてみたい。

【疲】の漢字は、
「病」とか「症」とか「痛」とか「痒」とか、
「疾」とか「痣」とか「瘤」とか「癌」とか、
という、「やまいだれ」のなかに
「皮」という字が入っているけれども。
「やまいだれ」って、どれも、
「やまいだれ」という語句のごとく、
病気に関する字で、眺めているとやっぱり、
いたいたしい感じもしてくる。

そして、この【疲】には、
どうして「皮」なのかなあ???

ってえのも思いながら、
さっそく、白川静先生の
『常用字解(第二販)』を紐といてみると、、

【疲】 ヒ/つかれる
形成。音符は皮(ひ)。[説文]七下に「勞(つか)るるなり」とあり、「つかれる、ものうい」の意味に用いる。疲れるの意味の字には病(へい)・罷(はい)・憊(はい/つかれる)など、同じ系統の音を用いているのは、荒い呼吸をすることと関係があろう。

白川先生のおっしゃるには、たとえば、
「疾病」の【病】や、
「疲労困憊」の【憊】や、あとはでも、
【罷】は「罷免」しかわからなくって
「はい」と読むのは知らなかったけど、
どれも、「つかれる」の意味で。
それらの漢字に、
おんなじ系統の音が用いられているのは、
「荒い呼吸」が関係している。とのことでして。

疲れているときにはさ、
はぁはぁ、言ったり、
ひぃひぃ、言ったり、
ふぅふぅ、言ったり、
へぇへぇ、言ったり、のような、
ほうほうの体ではあるけれども。

そういうような「荒い呼吸」の音が、
関係しているらしい。

ならば、【疲】のなかに
「皮」が入っているのも、
「皮」は「ヒ」と読むことから、それは
【疲】れているときの「呼吸」なんだろうか。

「はひふへほ」のことで思えば、この
疲れているときの呼吸だけでなくって、
「あはは」
「いひひ」
「うふふ」
「えへへ」
「おほほ」
みたいな、笑い声の音も、
「はひふへほ」だわねー。

ほかにも、たとえば、
驚いたり、とか、関心したり、とか、
辛いもの食べたり、とか、
何かに気がついたり、とか、
出産のラマーズ法? ってゆうときにも、
「は行」の音が口から出てくるけれども。
「はひふへほ」って、
身体と関係が深いのかもしれないな。
って思ったのよね。

あはは うふふ えへへのおほほで だっふんだ
ぼくらのあいことばは だっふんだ
それでは みなさん また来週〜

令和3年7月13日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?