曲がだんだん合わさってゆく。
ビートルズのアルバムの中で、
どれがいちばんすき? という問いにはさ、
一応、ぼくとしては答えが決まっていて、
『Abbey Road』と答える。
『Abbey Road』のB面のメドレー、
だいすきなのよねー。
とは言ってもね、ぼくの場合は、
どのアルバムがどうか、みたいな、
ビートルズのアルバムのどれもがを、
たくさんたくさん聴いているわけでもないので、
どれ、というのを語ることはできないかな。
最近は、昨日のブログでも書いたですが、
『Let It Be... Naked』を聴いていて。
アルバム『Let It Be』って、
ぼくの印象としては、世間的には、
その他のアルバムと比べると、
話題に上ることが少ないようにも感じられる。
アルバム制作の経緯や、
バンド解散についてのことを、
ぼくは、それほど知らないので、
収録曲の印象からでしかわからないけれども。
あらためて、アルバム『Let It Be』を聴いてみて、
とってもかっこいいなあと思ったのよね。
アルバム『Let It Be』収録曲の
『I've Got A Feeling』を聴いて思い出すのは、
ハロルド作石さんのマンガ『BECK』9〜10巻での
とあるシーンでして。
そのシーンというのは、
主人公のコユキが在籍するバンド「BECK」が、
フェスに出演することになり、でも、
ライブ直前、バンド内である問題が勃発して
メンバーはばらばらに。そして、
コユキがひとりでステージに上がり、
アコースティックギターを構えながら歌い始めたのが
『I've Got A Feeling』で。それから、
ドラムのサク、ベースの平くん、ギターの竜介、
そして、MCの千葉、と、バンドメンバーが、
ステージでだんだんと合流してゆく。
『I've Got A Feeling』って、
最初は、ポールが歌われながら、
その後、ジョンが、同じコードのまま、
まったく別の歌詞とメロディで歌われていて。
そのジョンのメロディに、ポールも
合いの手を入れたりされながら、最後には
ポールのメロディとジョンのメロディが合わさる、
というのが素敵で。いつ聴いても、なんだか、
楽しくて、かつ、切ない気持ちになってくる。
この、曲が
だんだん合わさってゆく、という構成が、
マンガ『BECK』での、
メンバーがだんだん合流してゆく、という、
このシーンとも合っている。というかさ。
みんな良いときもあれば、
みんな悪いときもあって、
みんなで太陽を見上げたい。
おー いえーっ!
令和3年11月24日