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寝床。

ぼくがはじめて聴いた落語は、
桂文楽の「寝床」なのですが。

これはさ、ほぼ日で糸井重里さんが
「はじめて落語聴くなら文楽の寝床だ。」
とのようにおっしゃっていて。それでね、
ツタヤでCD借りてきたんだった。

この「寝床」の落語をはじめて聴いたときは、
でもあんまり、まずは、
ことばが聞き取れなくって。
むつかしいかもぉ、とも思いながら、
もうすこし聴いていれば、なんだか、
ことばの掛け合いのふんいきが、
おもしろいようにも感じられて。
意味はちょっとむつかしくとも、
どことなく元気が出てきたようにも思えてきて。
それから、いろいろ落語を聴くようになったの。

そうして慣れてくると、すこしずつ、
お噺の内容もわかるようになってきて。。。

落語の演目のタイトルになっている
「寝床」ということばは、
実生活ではあんまり使わないけれども、
でも、ぼくには馴染みのあることばだ。
なぜならば、「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌で、
【朝は 寝床でグーグーグー】
という歌詞があるから。
だから、「寝床」と聞けば、
たのしいな、という感情が想起される。
ような気もする。。。

「ゲゲゲの鬼太郎」の中で歌われている
【おばけにゃ 学校も しけんも なんにもない】
ってえのには、やっぱりあこがれた。
なるほどお、たしかに、おばけにゃ、
学校も試験もなんにもなさそうだ。
と思ったもん。

夜は、墓場で運動会。
朝は、夜の運動会から帰ってきて、
寝床でグーグーグー。
つまりは、朝になっても、
学校も行かないし、
試験も受けなくてもよい。

そんなことを想像すると、
何したっていいんだぜ。
という気持ちになってくる〜!

夜、おばけたちが、
墓場で運動会をしているあいだ、
旦那は、床で義太夫を語っている。
その床は、じつは、
丁稚の定吉の寝床であり、
朝には、おばけたちの寝床でもある。
午後は、ぼくが、
その寝床でお昼寝したい。

令和3年3月26日


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