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お漬け物と勉強と。

テスト前日に間に合わせのごとく、
徹夜で勉強することを
「一夜漬け」と言うけれども。
一夜漬けによる勉強の効果とか、
もしくは、そのデメリットとかは、
横に置いておいて、でも、
「一夜漬け」ってゆうような、つまり、勉強を
「お漬け物」として喩えられているのは、
ネーミングとしておもしろい。

ぼくは、漬け物の作り方に関して
詳しいことは何も知らないですが。
たとえば、一夜で漬けたお漬け物とは、
お漬け物として、どのくらい
漬かっているんだろう。

お漬け物と言えば、
毎日、ぬか床をかき混ぜる、
ってゆうのはさ、でも、
ぼくはやったことはないけれど、
とは言えども、お漬け物が漬かるためには、
毎日かき混ぜて、そして、
長い時間が必要なんだろうなあ、
ってゆうようなイメージを持っている。

これは、ぼく自身の反省も込めながら
思うことなのですが、
勉強ってゆうのは、やっぱり、
毎日、こつこつ、やってゆくのが
よいんじゃあないかなあ、と思っている。

大学卒業のころ、恩師の先生が
卒業間際だったぼくらゼミ生に対して、
「社会人になったら、
毎日が定期テストだから。」
とおっしゃって。
先生のこのお話しのことをね、
今でも、折に触れて、
思い出しながら考えている。

たぶん、
学校のテストの勉強だったら、
もしかしたら、要領のよい人ならば
一夜漬けでもこなせるやもしれないけれども。
先生のおっしゃっていたような、
社会人、つまり。大人になれば、
毎日が期末テストのような日々なんだとすれば、
その日々とは、一夜漬けでは、
身体ももたないだろうし、
対応もできがたいだろうとも思われる。

それは、でも、
毎日、真面目に勉強する、
というふうではなくとも、
日々、どう過ごすか、みたいなことが、
その場で出てくるんだろう、というか。

ともすれば、たとえば、
お漬け物として、
毎日、本格的に漬けるんでなくとも、
毎日、「浅漬け」でも、それはそれで
ちょうどよいやもしれない。

つまりはさ、なんというか、
「浅い」くらいのほうが、
ちょうどよいときもあるやもしれないな。

ぼくは、もう、いっそのこと、
「浅い」くらいでやってゆけたい〜。

令和4年9月27日