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解体から解釈へと解きほぐすこと。

このごろのブログでは、たとえば、
「誤解」とか「理解」とか「曲解」とか「解釈」とか、
「難解」とか「氷解」とか「和解」とか、という
「解」の字がつく熟語に関することを、
ブログで書いていたんだけれども。
この「解」の漢字を分解してみると、
「角」と「刀」と「牛」という要素でできているなあ!
というのは、これまで考えたことあるんですが、
あらためて、これってば、
なにかしらの意味があるのかなあ?
って思ったので、ともすれば、やはり、
漢字と言えば今回も、白川静先生の
『常用字解[第二版]』をひもといてまいりたい。。。

そうして調べてみるとね、やっぱり、
【解】とは、
【角】と【刀】と【牛】を組み合わせた形、
とのことでして。つまり、白川先生のおっしゃるには
【牛】の【つの】を
【刀】で「切り取る」ことを言う、らしい。

また、獣の死体を解き分けることを
【釈(釋)】と言うらしいのですが、
【解】及び【釈】は、
獣の【角】を切り取って、肉を取り分けて
解体(ばらばらにすること)することが、
もとの意味だったそうで。
そしてそれから、意味や内容等をとき明かすことを
【解釈】と言われるようになった。
さらに、のちに【解】とは
広く疑問を「とく」こと、及び、
問題を解きほぐして解決することを、
言うようになったらしい。

なんだか、すんごいことだなあ、
と思うしかできないのですが。

このことを読みながら考えられるのは、
【解体】から、
【解釈】へ移ったのは、
興味ぶかいようにぞんじます。

つまりはさ、
【解釈】とは、
【解体】することから始まる、
とも言えるやもしらないか。

また、白川先生のおっしゃる
【解きほぐす】ということばもね、
ぼくは、好きなんだなあ。

「ほぐす」ってえのは、
もつれて固くなった状態をやわらかくする、
というような意味とぞんじますが、そして、
おんなじ意味では言えば、【解】には
「ほどく」という訓読みもございますが、
「ほどく」もまた、つまり、
絡まった縫い目や結び目をとく、という意味で、
そんな、たとえば、難解な物事を解決するには
「ほぐす」や「ほどく」ことが大事なのだと思うのよね。

もっと言うとすれば、じつは昨日、
すきやきを食べたのですが、そんな
解体された【牛】さんに感謝をしながら、
解釈できたら、と感じました〜。

令和5年7月14日


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