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むつかしい敬語。

きのうのnoteでは、
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』特別編を観ながら、
みくりさんと平匡さん、そして、
登場人物みなさんが話される
ことばが丁寧ですてきだなあ、と感じました。
ってゆうのを書いたですが。

そうは思いながらも、でも、
そんな「敬語」を使う、というのは、
とってもむつかしい。

けれども、このむつかしさとは、
「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」
をシチュエーション別で使い分けながら、
適切な敬語にて話す。
というだけには過ぎない。と思っている。

なんだかうまく言えないけれども、
たとえば、「尊敬語」ってえのは、
相手を「尊敬している」から使う、
というだけでもない、とも思うの。

ぼくは
「慇懃無礼」という四字熟語を、
はじめて知ったときはけっこう衝撃で。

日本国語大辞典によれば「慇懃無礼」とは、
「丁寧すぎて、かえって無礼になること。
 また、表面はきわめて丁寧であるが、
 実ははなはだ尊大であること。」
とあるのですが。

このことばどおり、
敬語は、使いかたによっては、
無礼になることもありうるし。また、
馬鹿にするような言い方にもなりにける。

じっさいぼくも、学生のころとか、
わざと、そういうように
「敬語」を使っていた場面もあったりして。
そのときのじぶんを振り返れば、
ほんとうに、どうしようもない。
とぞんじますが。。。

あとになって、この
「慇懃無礼」という四字熟語を知って。
その状態にも名前がついていると思って。
この四字熟語を作ったひと、
すごいー、って感じたのだった。

「敬語」とは、
相手を「敬う」ためだけの
ことばじゃあないやもしれないし。

ぎゃくに、「タメ口」がさ、
相手への「親しみ」を表している、
だけじゃあないやもしれない。

「親しき仲にも礼儀あり」
ということばもあるけれども。

無礼にもならない、
侮辱にもならない、
ちょうどよい「敬語」、
ちょうどよい「丁寧なことば」を、
使うのって、とてもむつかしい。。。

って、そう考えていたときにね、
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を
あらためて観ていたら、
みくりさんと、平匡さんが、おたがい、
相手への「敬意」が体全体からにじみ出るような
ことばでお話しをされていて。
あぁー、ぼくも、
こんなふうに話すことができたらなあ。
と思ったのよね。

泣き顔も 黙る夜も 揺れる笑顔も
いつまでもぉ いつまでもぉー

令和2年7月12日


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