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どうして【七】日ごとなのだろうか。

仏教の考えでは、
人が亡くなってから七日ごとに、
故人が極楽浄土へ行けるかの審判が行われる。
そして、
「七七日/四十九日」の日をもって、
忌明けとなる。ということは、
ぼくは、このたび、
父が亡くなったことで知りましたが。

このとき、
仏教における裁きの日が、
どうして「七日」ごとなのだろうか。
とは思いまして。

「七」という数は、たとえば、
「素数」というどこか不思議な数字でもあるし。

また、たとえば、
キリスト教では、
「七日間」は天地創造の期間であって。
そのことが「一週間」の起源、ということも、
聞いたことはあるんですが。

仏教において、
「七」の数は、
なにをあらわすのだろうか。。。。。。。

さいきん、
喪中のお知らせの葉書をお送りしまして。
ぼくのばあいはさ、
そんなにたくさんの人には送らないし。
また、印刷する、とゆうのも、
ぎゃくに大変なように感じられて。なので、
薄墨の筆ペンを文房具屋さんで購入してきて、
こんかい、手書きで書いたですが。

「本年十一月 父が亡くなりました」
という文面を筆ペンで手で記しながら、
ふと感じたのは、
【亡】という漢字と、
【七】という漢字は、
けっこう、似ているんだなあ。。。

‥‥と思ったので、先月のね、
漢字のことを調べてみる「リッシンベン調査団」では、
【死】という漢字、および、
【亡】という漢字について調べてみたので。
今月は、あらためて、
【七】の漢字を見てみたいと思いました。

そうして、いつものごとく、
白川静先生の『常用字解(第二版)』で
引いてみると、、

【七】 シチ/ななつ・なな・なの
切断した骨の形。これに刀を加えると切(きる)となる。数の「ななつ」の意味に用いるのは、その音を借りる仮借(かしゃ)の用法である。中国では古く奇数を尊ぶ風があり、三・五などとともに七は聖数とされた。文学作品としての[七発][七啓]は、七という篇数とは関係なく、諷誦文学(ふうしょうぶんがく)として精神的な慰安を与える文章とされた。

まずは、【七】とは、
「切断した骨の形」という説明は驚いた。
他の数字の漢字を見ていないので、
くわしくはなんとも言えないけど、
なんだか、とても、
「死」や「亡」に関連していそうだ。

ただ、【七】という漢字が、
「ななつ」の意味になったのは、
その音を借りる仮借の用法とのことなので。
この字の形と、数の「ななつ」には、
とくに、深いつながりはないのだろう。

中国では、古くから奇数を尊び、
【七】という数も三や五とおなじく、
聖数とされた。とのことでして。

このことを考えてみれば、
仏教における忌明けまでの法要が、
どうして「七日」ごとなのか? また、
【七】と【亡】が似ているのかどうか?
という問いにおける直接的な答えは、
いぜん、わからないですが。
やはり、【七】という数字は、
とくべつな数なのかもしれないな。
と感じました。

思えば、なんだか、こんなふうにね、
「手書きで文章を書く」というのは、
コンピューターで文章を書くときには
気づけなかったことに、ふと、
気づくときもあるんやもしれないなあー。

あしたで、
父が亡くなり六週間。
仏教では、「六七日」の日。。。。。。

令和2年12月13日


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